再稼働反対、脱原発の官邸前抗議デモに、まだすこし痛みのある左足をかばいながら参加した。
現場である「財務省上」交差点に着いたのが午後6時過ぎ。すでにもう多くの人がいるぞ。おお、警官がやたら多い。これまであまり目につかなかった私服警官もかなり見かける。
「総理官邸前」交差点に向かおうとしたら、警官が行く手をはばむ。「首相官邸前は混雑しておりますので、ここから先には行けません」とさかんに警官が拡声器で参加者に指示している。もう、この時間から行かせないのか。なかには強引に渡ろうとする向こうっ気の強い初老のおじさんもいる。警官が必死に止める。
野田政権は、官邸前の財務省上から総理官邸前の2歩道・6車線の道路に抗議の参加者があふれるのが怖いのだ。あの先週・先々週の20万にも及ぶ人並みがもっとふくらんで、官邸前に接近することにおびえているのだろう。
仕方なく「国会正門前」の抗議ゾーンに移動。歩道にしばらくいて、6時半を過ぎたころから、どんどん人が増えてくる。
みんな、それぞれ独自のスタイルで抗議の意思を表現している。プラカードには、イラストやマンガをあしらい、「再稼働反対」「脱原発」以外に「命が大事、暮らしが大切。脱原発で行こう」とか「野田首相、あんたはいらない」など、抗議のキャッチコピーも、なかなか頭をひねった力作ばかりだ。
また左右の窓に「原発ヤメロ」と書いたポスターを貼ったスポーツタイプのクルマや、バイクに拡声器を取り付けた二人乗りの若者はマイクをもって「再稼働反対!」とシュプレヒコール挙げ、官邸の周囲を何度もまわっている。
ひとりでの参加から親子やカップル、職場やゼミ、サークルの仲間など、老若男女、さまざまな年齢層が、自分たちの意思でこの場に来ている。デモなんて初めて、という人が多いようだ。もうみんな、やむにやまれぬ、ということがひしひし伝わってくる。
こんな人たちを見ていて、ふっと日本でほんとうの市民革命が始まったのかな、という思いがよぎった。また、官邸前だけではなく、全国14か所でも抗議の集会やデモがあった。
「金曜抗議デモ」は、東京以外にも、これからどんどん全国に波及していくだろう。「アラブの春」につづいて「日本の春」も近いのかもしれない。
1 件のコメント:
とても魅力的な記事でした!!
また遊びに来ます!!
ありがとうございます。。
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