2013年9月30日月曜日

至高体験を共有するサーフィンの村がハワイ・オアフ島の北部にある

ハワイ・オアフ島の北部にノースショアという村がある。

この村、世界中のサーファーの誰もが知っており、あこがれの地でもある。

なぜなら、彼らのいわば聖地だから。

サーフィンの3大国際大会「トリプルクラウン」がこの地で開催され、毎年11月から12月にかけて、この季節特有の荒波ともに世界中からトップクラスのサーファーがこの村をめざす。

この村の人口の大半はサーファーで、その住人たちのほとんどが、サーフィンに取り憑かれた人たちだ。もちろん、サーフィンを中心に村の季節はめぐる。

そして至高体験を共有することで村のコミュニティがなりたっている、というのだ。

ぼくは、そんなハワイの田舎に住む(いまとなっては住んでいた)、吉福伸逸という精神世界の達人を訪ね、至高体験とはなにかについて、あれこれと訊きまくった。


2013年9月28日土曜日

「解雇特区」の次は「放射線量無制限特区」をつくるって言いだすぞ

会社は従業員を自由に好き勝手に解雇でき、労働時間の制限もなく、残業代も払わず、有期契約で5年超働けば無期限契約に転換できる権利をなくすなど、労働者をまるで奴隷のようにこきつかえる、というブラック企業が泣いてよろこぶような「特区」の新設を政府が検討している(でもこれはいくらなんでもムチャだと厚労大臣が難色を示すが……)。

この「解雇特区」、政府の「国家戦略特区」構想の一環だけど、よくもまあこれほどおぞましいことを考えられるものだと驚いてしまうが、実に安倍政権の本心が透けて見える。

また、この「解雇特区」と同じような「チャレンジ特区」を大阪府と大阪市は政府に提案しているが、橋下徹大阪市長率いる日本維新の会がどういう政党であるのかもよくわかる。

で、安倍首相はこの調子でいくと、そのうちきっと「放射線量無制限特区」なるものを構想するにちがいない、とふと想ったのだ。

「1ミリとか、20ミリとか、100ミリとか、そんなみみっちい制限は致しません。私の政府は、放射線を完全無制限に放出できる特区を世界に先駆けて創設いたします」

なんて、世界に向かって演説するんだから。

いや、いくらなんでも、それはないんじゃないの、と考える人はあまい。

だって、「汚染水完全ブロック」とか、「日本の原発は世界に貢献している」とか、世界に向かって真顔で演説してしまった人だよ。

常人の域を超えちゃってるんだもん、この人ならこんなこと言っても驚かないよ。

 

ぼくの座右の書はこれです。すべての人間の苦難、災禍の根源をたどると「境界」にゆきつくのですから







無境界

ケン・ウィルバー

吉福伸逸訳、平河出版社、1986
 
 




ぼくは、この人生で、困ったときは、とりあえず本屋や図書館に出向き、アマゾンを開く。やはり、本に救いや助けを求めてのことだ。

本をあまり読まない人もいるけど、それはそれで本人の勝手というものだが、本を読まないで、この渡世をサバイバルできるということに感心してしまう。

本は人生に溺れた時の浮輪のようなもので、ぼくの場合はこれまで、もう何千という浮輪が必要だった。

その浮輪のなかでもっとも頼りになったのが、何といっても今回、第一番目に挙げた『無境界』だ。

ぼくはカバーをとって読む癖があるのだが、そのむきだしの白い表紙は手あかにまみれ、かなり汚れている。ぼくのは9刷で1993年発行となっているから、おおよそ20年ほど、この本を持ち続け、そのあいだに10回は読んでいるはずだ。これほど、なんども読み返したのは本書だけである。

この本を本棚から引っ張り出すのは、人生に困ったとき。でも、だいたい年中困っているから、とくに困っているときかな。ということは、いま寝床にあるってことは、そういう時期っていうわけだろう。

しかし、何回読んでも新しい発見があって、目覚めさせてくれる。噛めば噛むほど味があるというか、再読するたびに目の前が開けるというか、自由と勇気を与えてくれるのだ。

まあ、それは自己成長のあかしであり、あるいは驚くほどぼくの成長が遅々としているということでもある。

 
なんといっても副題が「自己成長のセラピー論」だもの。

座右の書といえば、まちがいなくこの本を選択するだろう。ケン・ウィルバーの本はほぼ全部読んでいるが、これがいちばん好きだ。さてさて、ぼくの渡世、これから何回、この本を引っ張り出すことやら……


すべての人間の苦難、災禍の根源をたどると「境界」にゆきつく。人間は自己の皮膚を境界として「自」と「他」に分け、ありとあらゆるものに名をつけるが、これは境界をつくることを意味する。

境界が戦線となるとケン・ウィルバーが述べているがごとく、ほんらい誰のものでもない地域に境界を設け、そこに国というものをつくり、その国境をめぐって戦争が起こる。

個人の苦しみ、社会の歪みはすべて境界に収斂される。

さも、この世は境界だらけに見えるのだけど、聖者や賢者、覚者が、みな一様に語るところ、この世は「一なるもの」と口をそろえる。

そう、無境界である、と。


森羅万象が無境界であることを知ること。社会が、自分と他人が、そして自分そのものも。そのことを感得することこそが、ただ唯一の「救い」なのである。





2013年9月27日金曜日

「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます」って、酔っ払いのオヤジギャグじゃなかった!

50代のいい歳をした男が仕立てのいいスーツを着込み、世界の報道陣やテレビカメラを前に、自信たっぷりにこう言い放った。

「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます。放棄することはありません」

これ、その辺の呑み屋で、酔っぱらったオッサンのギャグなら、まあ苦笑いで済ませる。でも、この男、一国の代表。そう一応、日本国首相なのだからシャレにならない。

しかし、それにしても、アメリカ・ニューヨーク証券取引所まで出向いて、こんな演説ができるのはある種の才能かもね。こんなことをシラフで、しかもマガオで言える日本人って、誰かほかにいる? 

もし日本の原発に言及するなら、「日本は、原発の未曾有の巨大事故を起こし、世界に大変なご迷惑とご心配をお掛けして申し訳ありません。今後は一刻も早い事故収束に向けて全力で取り組んで参ります」とでも話すのが、まずは人としての礼儀ってやつではないかな。

で、このギャグじゃなかった演説はつづきがある。

「福島の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で、世界に貢献していく責務があると考えます」

ゴラッ、大風呂敷ひろげるのも大概にしとけ。その世界最高水準で汚染水を1リットルでも完全にブロックしてから言えよ。

さらにまだこの文脈でつづきがある。

「その福島の海では、未来の発電技術が開花しようとしています。「浮体式」の洋上風力発電技術です」

おいおい「未来の発電技術」より、いまこの現在の危機をなんとかするのが先だろ。その福島の海の魚から、放射性物質が完全に検出されなくなってから言えよ。それが人の世の義理であり、理路というもんだろ。

また、この話の前段にはこんなことも述べておるのだ。

「高い効率を誇る日本のLED照明。白熱電球と比べ、電力消費は5分の1以下です。ある試算によれば、65億個にのぼる世界の白熱電球需要を、すべて日本のLED電球に置き換えれば、最新の原発200基分以上の省エネとなります」

そうですか。それなら、まずは日本中のすべての白熱球を取っ払ってLEDに換えればいいじゃないか。そうすれば、日本のほとんどの原発は再稼働する必要がなくなるのでは。

それにLEDでこれだけ省エネが世界中で進むなら、巨費がかさむ原発発電プラントなんて完全に時代遅れで、どこの国も採用しないはずだ。もう外国に首相が原発を売る御用聞きに回らなくてもよくなるし。

以上、この9月25日の「ニューヨーク証券取引所 安倍内閣総理大臣スピーチ」は「首相官邸」のHPに全文掲載されている。

おっと、ご飯食べながら読むとだめだよ。噴飯ものだから……。

このスピーチって、誰が書いたのかな。こんな内容でスピーチ文を依頼されたスピーチライターがいたら、自己の良心との葛藤で発狂するんじゃないか。おなじ売文業として同情するよ。その前に断われよって。それもそうだ。チャンチャン。


 

新しいブログをグランドオープンしました!
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2013年9月26日木曜日

新潟県知事を追い込む東電、東電を追い込む銀行。この悪魔の連鎖が再稼働を促し、すべてを奈落の底に突き落とす

海にじゃぶじゃぶと放射能汚染水が垂れ流され、生命をはぐくむ海が息絶え絶えとなり、3号機からはなにやら噴煙がたちのぼり、すわまた膨大な高濃度の放射性物質が生活環境にばらまかれるのかと、背筋が凍りつく恐怖をおぼえる、きょうこのごろの秋日和である。

そんな福島第一原発事故による甚大な影響の真只中、あろうことか東電はまた原発を稼働させようと躍起になっている。東電首脳は、自分たちの会社を危機に陥れた原因は原発であるのに、その原因を自分たちの手でまたもやつくろうというのだ。

この会社は「懲りる」ということを知らないのだろうか。

東電が会社存続の危機に陥った原因は原発事故によるものだ。そう原発を稼働させ、原発が存在したから、この電力会社はそうなったのだ。原発を稼働させないから、そうなったのではない。

これは当たり前すぎて、こう書くのもメンドクサイほどだ。でも、なんだか社会の雰囲気は、東電は原発を稼働させないから破綻の危機に陥っている、というようになっている。

さて、東電はやいのやいのと泉田新潟県知事に、柏崎刈羽原発6、7号機の再稼働申請の了承を求めている。東電の広瀬社長は「一日も早く申請したい」と、再稼働への焦りを隠しもしない。

フクイチが収束どころか、被害が拡大する一方なのに、なぜカシワザキ再稼働を急ぐのか。

それは銀行の追い込みにあるとされる。銀行が、東電の今年度の黒字化を融資の条件としたからだ。

銀行融資がなければ東電の破綻は必至だろう。しかも今年度ということは、来年の3月いっぱい。あと半年。そりゃ、焦るか。

だが、会社の存続とか、銀行が儲かるとか損をするとか、いまの最大の問題は、そこではないはずだ。こんなものは、原発稼働とくらべると、ほんと些末なものだ。

原発を運転させるということは、現在、そして今後10万年以上もの未来の人びとの死活に係わる問題なのだ。

原発は万が一というか、超奇蹟的に大事故を起こさなくても、「安全に運転」(そんなことは絶対にないのだけど)されても、膨大な量の放射性廃棄物を管理しなければならない。もう、この一点だけで、原発は運転どころか、この世に存在をゆるされるものではないだろう。

まあ、銀行の立場になれば、危ない会社にほいほいと金は貸せない。曲がりなりにも黒字となって、利益が出ているところを見せてくれないと、というところかもしれない。東電も、銀行も、わが身だけは破綻も損もしたくない。

で、この企業の破綻とか損益というのは、要するに「金」の問題だ。だが原発は「金」だけではなく、人や地球環境の存続に係わる「命」の問題と不可分である。

銀行は金を貸すとき担保をとるが、原発は運転するとき、現在から10万年以上先の「命」を担保にとる。原発はウラン、それに地球上のありとあらゆる命を燃料として稼働するものである。

優先しなければならないのはなにか? 金か命か。原発か命か。こんな愚問を敢えてしなければならない、この国がかなしい。

2013年9月24日火曜日

元東芝、格納容器設計担当者が暴露「原発は長時間震動に耐えられない設計」

またもや原発の構造的に、おそろしく危険な重大事実があきらかにされた――。

「パンチ一つには耐えられるように設計してるんですよ。ところが4分続く揺れに耐えられるようには設計していない。福島ではそれが起こったと思います。疲労破壊です」

この発言は、東芝で福島第一の3、5号機、浜岡の1、2、3号機、女川1号機の格納容器設計に携わった渡辺敦雄氏である。

原発は、長時間震動を想定して設計されていないのだ。

長時間といっても4分だけど、それだけの時間続く揺れに原発は耐えることができない。

事実、3・11地震の揺れに、福島第一は耐えられなかった。

もう、この一点だけで、すくなくとも以上の原発は即、廃炉にしなければならないし、ほかの原発も調査して、同じような想定の設計であれば、すぐに廃炉するべきだ。

この情報ソースは、またしても朝日新聞の「プロメテウスの罠」である。依然として、この連載は冴えている。

ところで、渡辺氏が東芝に在籍していたときの同僚が、原発事故当時の原子力安全委員長の斑目春樹(敬称略)だそうで、「一緒に原発の安全性を解析したんです」とか。

ということは、斑目は原発が長時間震動に耐えられないということを知っていたことにならないか。

であるのに、原子力安全委員長なるポストで、それを指摘、問題化しなかったのは、どういうことなのだろうか。

それと、原発メーカー在籍経験者が、原子力安全委員長に就くというのは、職務的倫理性というのか、この面からも赦されるものではないだろう。

ここにきて、原発の不都合な真実、隠されていた事実がどんどん露呈している。

公的、民間のいくつかの原発事故調査があったが、もう一度やり直す必要があるのではないだろうか。

(参考・引用資料『朝日新聞』「プロメテウスの罠・追いかける男14」2013年9月24日朝刊)

2013年9月23日月曜日

「公園の利用は1時間以内」と市の立て看板。これが福島の現実……

きのう22日の朝刊の読者投稿欄に胸を痛くした。

それは「福島県53歳・主婦」からのもの。見出しは「孫の公園遊びに放射能の影」。1歳9カ月の女の子の孫と出掛けたときのようすを述べている。一部を引用する。

 除染したばかりの公園へ、線量計で放射線量を測りながらのお散歩です。孫は素手で遊具やベンチを触ります。少しでも触れたら水道水で洗うように注意しています。
 公園の入り口には「公園の利用後は1時間以内」「公園利用は手、顔を洗い、うがいをする」「土や砂を口に入れない」などと、注意を呼びかける市の看板が立てられています。
(中略)
 娘夫婦は転勤もかなわない状況です。なぜなら代わりに福島へ来る人がいないから。これが福島の現実なのです。
(『朝日新聞』「声」2013年9月22日)

以下のことは常識だけど、今一度確認しておこう。

放射能の身体への影響は、被曝の量と時間の「足し算」できまる。たとえ低線量でも、自然放射能でも、被曝する時間が長いほど、リスクはたかまるのだ。

また幼児ほど、放射能影響の感受性が強い。だから幼児や子供の利用が多い公園で、「利用は時間以内」と注意勧告するわけだ。

さて、福島のこの「現実」に、政府も地方自治体も、そしてぼくたち市民ももっと目を向けて、全力でなんとかしないといけない。

公園で1時間以上遊んだら危険だ、と子供に思わせるなんて、ぼくたちはなんてひどい社会をつくってしまったのだろう。

また、福島から離れようにも、経済的にどうしようもない現実。福島に住めば放射能が怖い、でも福島を離れたら食べていけない。この状況を早くかえる必要がある。

そのためには、福島から移住したい人がいつでも移住できるための補償が必要だ。

政府は企業減税をするというが、この減税分を福島にまわしたらどうか? それに東京五輪の施設整備費用も。あと民間でも、移住のための募金や住まいの提供、就職・新規開業斡旋などの活動が必要だろう。

この「現実」なんとかしないと、このままでいいわけがない。

2013年9月22日日曜日

スポーツの至高体験はコンセンサスのない真実だけど、多くの人が体験している……


 
『スポーツの至高体験』
著●秋場龍一 
発行●言葉の風
形態●電子版
 

 ――私たちが合理的意識と呼ぶ通常のめざめた意識は、意識のなかの特別な一タイプにすぎない。合理的意識のまわりには薄いスクリーンで隔てられた、それとはまったく異なった意識形態が存在し得る。(ウィリアム・ジェイムズ)

――われわれの日常的自覚は、あまり意味のない一つの島のようなものである。その周囲はいまだ地図のない想像を絶する意識の大洋に囲まれている。 日常的自覚を大洋から隔てる珊瑚礁には、絶え間なく波が打ち寄せる。ところが、 突如として、珊瑚礁を越えた波が、広大な未踏の真の領域、意識の新世界の知識で自覚の島を洪水にすることがある。(ケン・ウィルバー)

 
近現代アメリカの心理学研究において最も信頼されているのが、ウィリアム・ジェイムズとケン・ウィルバーである。
 
上記のふたつのことばは、心理学関係書等でよく見かけるものだ。まあ、有名というか伝説の一節とでも。本書『スポーツの至高体験』でも引用させてもらった。
 
本書はジェイムズの「それとはまったく異なった意識形態が存在し得る」こと、ウィルバーの「意識の新世界の知識で自覚の島を洪水にすることがある」こと、これらの実体験を数多く集め、その意味を問うたものだ。
 
筆者であるぼく自身も、この「洪水」に遭遇している。
 
「スポーツの至高体験」とあるが、別にスポーツでなくても、音楽でも、すべての芸術でも、いやごくいつもの日常の瞬間にも、そして有能なアスリートやアーチストでなくても(現に凡庸な秋場でさえ)、不意に体験してしまうものなのだ。
 
そう、突如として、珊瑚礁を越えた波が、自己の全存在を洪水にしてしまうように。
 
本書は、いまだ一般には「コンセンサスのない真実」を述べた。なんて、ちょっと見えを切ってしまった。

 

2013年9月21日土曜日

汚染水問題が長期間未解決なのは「漁業関係者のせい」と日本政府が国際会議の場で説明

16日ウィーンでIAEA(国際原子力機関)総会の関連行事として、福島第一原発の汚染水問題に関する説明会が日本政府主催で開かれた。

抜本対策の遅れ、無責任な規制当局の関与などにたいして、各国の専門家からシビアな指摘が相次いだが、日本政府は「第一義責任は東電」と責任逃れに終始した。

そのきわめつけは「事故直後から汚染水は予想できたのに、2年以上たっても解決策を見いだせなかったのはなぜか?」という質問にこたえた国際廃炉研究開発機構担当者の説明だった。

「汚染水の漏えい部分の発見と修理に手間取った」と述べ、さらに「原子炉建屋に流れ込む前に地下水をくみ上げて海に放出する計画が漁業関係者らの反対で困難になった」と語ったのだ。

もうこの責任転嫁には開いた口がふさがらない。

この発言、漁業関係者でなくても、はらわたが煮えくりかえる。

(参考資料『毎日新聞』2013年09月17日 11時06分)



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スポーツの至高体験
(ピークエクスペリエンス、ゾーン、フロー)

著 ● 秋 場 龍 一 
 
 


ピークエクスペリエンスの大きな特徴は、
世界を二分する境界線が消えることだ。

合一体験というのは、自他の融合であって、
この「他」というのは、
人間だけではなく、森羅万象のすべて。
僕たちは日常的に五感六感を使って、
激しい選択をしながら自分の感覚をはたらかせ、
情報を常に編集している。
その編集作業の手を休めて、
編集する人がいなくなるときがある。
カルロス・カスタネダの本に、
世界を止めるという概念がある。
ストッピング・ザ・ワールド。
それが一種のピークエクスペリエンスを生む――。


(本書より抜粋「吉福伸逸インタビュー」)


詳しい内容は


2013年9月20日金曜日

裸の王様、福島第一原発を視察。「完全ブロック」とまた言っちゃった

きのう19日、安倍首相は東電福島第一原発の放射能汚染水漏れ現場を視察、その後の記者会見でこう発言した。

「汚染水の影響は湾内の0.3平方キロメートル以内の範囲で完全にブロックされている」と述べ、さらに「福島への風評被害を払拭していきたい」とも語った。

もうこの人を、現代版「裸の王様」にするしかない。

だって、誰一人として(たぶんすべての自民党員も昭恵夫人すら)信じてないことを、公然と口にするんだから。しかも、一度ならず、二度までも。

さらに「福島への風評被害」とも言う始末。この発言を聞いて怒らない福島の人っていないだろう。

「風評」とすることで、さも「実害」はないかのように印象づけるのだ。しかも、実害がないとは言ってない、と逃げることもできる。

「1日あたりセシウムが300億ベクレル、ストロンチウムが300億ベクレルの計600億ベクレルが外洋に流出し続けている」(青山道夫気象庁気象研究所主任研究官)という海洋化学専門家の試算には、まったく眼もくれない。

だいたい、東電の技術顧問であるフェローが「コントロールできていない」って明言している。

世界中の人から、「認知情報処理に問題を抱えている」とか「頭に障害がある」とか「大ウソツキ」とか、と思われようが、汚染水は湾内に完全ブロックされていなくてはならないのである。

だって、何が何でもオリンピックを東京でやんなくちゃいけないんだもん、ね。

いまになって「あれはまちがいで、実は外洋にだだ漏れしてます」なんて言おうものなら、せっかく決まった「東京開催」が「無効」という事態になろうともかぎらないから。

五輪開催を決定するIOC総会で首相は「(汚染水の)状況はコントロールされており、東京にダメージは与えない」と語った。

だけど実態は「まったく汚染水はコントロールされておらず、地球環境にダメージを与え続けている」のだ。

この「完全ブロック発言」、安倍政権の致命傷となるかもしれない。

 




 
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スポーツの至高体験
(ピークエクスペリエンス、ゾーン、フロー)

著 ● 秋 場 龍 一 

 


 


ピークエクスペリエンスの大きな特徴は、
世界を二分する境界線が消えることだ。
合一体験というのは、自他の融合であって、
この「他」というのは、
人間だけではなく、森羅万象のすべて。
僕たちは日常的に五感六感を使って、
激しい選択をしながら自分の感覚をはたらかせ、
情報を常に編集している。
その編集作業の手を休めて、
編集する人がいなくなるときがある。
カルロス・カスタネダの本に、
世界を止めるという概念がある。
ストッピング・ザ・ワールド。
それが一種のピークエクスペリエンスを生む――。
(本書より抜粋「吉福伸逸インタビュー」)

詳しい内容は





 

2013年9月19日木曜日

ギョギョッ!19万Bq/kg汚染魚でた!

放射能汚染水がジャブジャブ海に流れ出れば、とうぜんそこに生息したり、回遊する魚介類は汚染される。

きのう東電が発表したデータによれば、福島第一原発港湾内のムラソイ(筋肉)からセシウム19万Bq/kgの汚染魚が採取された。規制値は100Bq/kgなので、なんと1900倍だ。

ちなみに、このムラソイ、昨年12月採取されたものから25万4千Bq/kgでたこともある。

こんな魚を摂取したら、大量内部被曝だ。もし食べてしまったら、どんなことになるんだろ? 

このほかヒラメ、アイナメ、タケノコメバル、マコガレイ、クロダイなどからも、数百~数万Bq/kgの基準値をはるかに超える魚が検出された。いずれも今年8月に採取されたもの。

また、港湾外20km圏内からも超基準値を含む汚染魚が検出されている。

魚によって回遊する距離は短距離型から長距離型までさまざまで、福島沖を回遊する魚も多くいる。

たとえばカツオは太平洋岸を回遊するが、千葉で水揚げされた房総沖北東500kmで獲れたカツオから16.1Bq/kg出ている。またマグロ、サンマ、サケなども長距離回遊し、これらの魚種からもセシウムが検出されたことがある。

フクイチ原発事故が起こるまで、魚を食べて被曝するなんて思いもよらなかった。いまや魚を食べるのも、命懸けだ。

魚介類の生息地や回遊ルートを知らないと、危なくて口にできない時代になってしまった。

ああ、いまが旬のサンマ食いてぇ。でも怖くて、2011年の秋以来、ずっと食ってないぜ。

 


<参考資料>平成25年9月18日 東京電力株式会社
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所港湾内>
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/fish01_130918-j.pdf
魚介類の核種分析結果<福島第一原子力発電所20km圏内海域>
http://www.tepco.co.jp/nu/fukushima-np/f1/smp/2013/images/fish02_130918-j.pdf

 


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スポーツの至高体験
(ピークエクスペリエンス、ゾーン、フロー)

著 ● 秋 場 龍 一 


 

 


ピークエクスペリエンスの大きな特徴は、
世界を二分する境界線が消えることだ。
合一体験というのは、自他の融合であって、
この「他」というのは、
人間だけではなく、森羅万象のすべて。
僕たちは日常的に五感六感を使って、
激しい選択をしながら自分の感覚をはたらかせ、
情報を常に編集している。
その編集作業の手を休めて、
編集する人がいなくなるときがある。
カルロス・カスタネダの本に、
世界を止めるという概念がある。
ストッピング・ザ・ワールド。
それが一種のピークエクスペリエンスを生む――。
(本書より抜粋「吉福伸逸インタビュー」)

詳しい内容は