2012年7月12日木曜日

朝日新聞「原発銀座となった福井県南部は活断層の密集地帯だった」

けさ12日の朝日新聞科学欄(「「適地」のはずが活断層密集」)記事に驚いた。それはこうある。

原発銀座となった福井県南部は活断層の密集地帯だった」

この一文が、科学欄の国際宇宙ステーションやヒッグス粒子の記事と同じ扱いでさらっと並んでいるのだ。

おいおい、この記事、重要度からすればトップ巻頭ぶちぬき大見出し扱いだろ。いや、号外を100回出しても足りない。テレビ各局は緊急速報と特番だろ。パンダの赤ちゃんが死んだと速報を流している場合ではない。

「原発銀座」とは、敦賀発電所に2基、美浜発電所に3基、大飯発電所に4基、高浜発電所に4基、もんじゅに1基、計14基の原子力発電所が集中する原発密集地のことで、活断層とは大規模地震を起こす発生源である。

この記事は複数の専門家が認めたはっきりとした事実なのだ。

今年4月、国による日本原子力発電敦賀原発(福井県)の調査で、直下の断層が動く可能性を専門家が口々に指摘した」(朝日新聞同記事)

「直下の断層が動く」とは、「大地震発生」を意味する。いま、この瞬間にも、大地震が福井県の原発密集地に起こるかもしれない、ということだ。

それはどういうことを意味するか、もう誰にでもわかる。そうジ・エンド。地球滅亡である。これはSF的連想ではない。フィクションではなく、ノンフィクション。超赤裸々まごうかたなき事実なのだ。

そして、いまただちになにをすべきなのかもすぐにわかる。そう、大地震が起こる前に、原発の核燃料をとりあえず安全な地域に移すこと。一刻もはやく廃炉にすることだ。地球が救われるのはそれしかない。

それにしても、なぜマスメディアはこんな超最重要情報をそれなりの扱いで報じないのだろうか。ことは、関西電力が債務超過になるから再稼働する、という些末な問題ではない。


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