2012年7月12日木曜日

「官邸前抗議に警視庁が異例の規制」と夕方のTV報道。デモ拡大におびえる野田政権

 本日夕方のテレビ報道でテレビ朝日や日本テレビなどが「最大規模の反原発デモに警視庁が異例の対応です」と報じた。

「警視庁は、参加者のなかに病人などが発生した場合、救急車が通れなくなったり、交通事故の発生を防ぐため鉄製の柵を設置してデモを歩道に限定するなどの警備方針を発表しました。具体的には、国会周辺に7つのエリアを設けて、官邸前に人が止まらないよう誘導します。また、東京メトロと連携して車内放送でも協力を呼びかけるということです。警視庁によりますと、こうした警備方針を事前に明らかにするのは初めてだということです」(テレビ朝日)

警視庁は、デモ参加者の病人の発生などという見え透いた口実を挙げるが、官邸前の車道に参加者がひろがらないための規制であることはまちがいない。

先々週の20万人デモに参加した体験から述べると、人の数が多くて車道にあふれだして、警官の規制を超えてしぜんに6車線を満たしたのだ。

あそこで、警官がむやみに規制したら、逆にあぶなかっただろう。現に、警官も強固に規制しなかったもの。できなかった、といってもいいけど。いくら警官が規制しても、どうにもならない。逆に規制を強化するほど、狭い空間に多数の人の圧力が増して危険性がたかまる。だから、あす行われるという鉄柵の規制のほうが、けが人が出やすいだろう。

この規制発表には、大飯原発再稼働反対や脱原発のデモ参加者の激増に怖れをなした野田政権の窮状がかいまみえる。野田や仙谷、枝野、細野などは、このまま参加者が増えるのが怖くてしかたないのだ。そのための予防的な規制である。

規制や弾圧が強くなるということは、それだけ抗議デモが政府に圧力を加えているということだ。抗議デモ、大いに効果あり、だ。

それに、この抗議デモは結果的には、原発を推進する野田政権の閣僚個人やその家族、原子力ムラの住人、デモ規制のお巡りさんも助けることになるんだよね。原発が吹っ飛ぶと、原発の利権や天下りなども吹っ飛んじゃうんだから。抗議を受ける者も救うことになる、という変な構図ではあるけどね。

それに福島原発で出動した警察官や消防官など、救出や原子炉への海水注入、交通規制などで、どれだけ被曝したことやら。

この官邸前抗議デモをつづけていくと「原発廃炉」への光明がみえてくる。これが、いまぼくがひとつ確実にいえることだ。みんな、がんばろうぜ!


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