その話の内容は、9月7日に安倍首相が世界に向かって宣言したものとは、まったく異なったものだった。
ことし8月に「汚染水漏れ」が露顕したとされるが、実は多くの現場作業員が「1年半以上前」から漏れていたことを知っていた、というのだ。
その作業員の話を引用してみよう――。
「マスコミ関係者に内部情報を話さないように(雇用)契約の時にサインをさせられているんです。マスコミと接触してクビになった作業員もいます」
そして、取材に応じることを決心したのは「管理のずさんさ、デタラメなことに我慢ができなくなった」からだと言う。
汚染水について「1年半以上前から漏れていました。付近で作業した多くの人が知っていることです。上司に指摘したこともあります。これまで隠蔽(いんぺい)していたのか、東電まで伝わっていなかったのは分かりませんが、現場では知られていた事実が、後になって発表されることが多いんです」
「(東電社員は)自分たちは現場に出ないし、作業員を見下しているので、そんなミスも人ごとなんですよ」
汚染水はコントロールなんてされていない。まったく制御不能なのだ。
この事実をもって、安倍首相はその職を解かれなければならない。
かりそめにも、一国の代表が満天下に虚偽の宣言をしたのだから、とうぜんのことだろう。
日刊スポーツはこれからも、この調子での健闘を期待したい。
(参考引用資料『日刊スポーツ』社会面2013年10月12日)
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