今季女子ゴルフの賞金ランキングを横峯さくらと激しく争う森田理香子は、勝負どころのバックナインで逆転して今季4勝目を飾るとともに、賞金ランキング1位の座を奪回した。
とくにこのゲームのポイントは、パー5の17番。
2オンして、パットまでの距離は長い15メートル。
ここで森田に、「雨樋」が見えたのだ。
そう、森田の視線に、カップへとつづくビクトリーライン(太い線)が見えたのである。
これはスポーツ界でよくいわれる「光のライン」に通じるもので、いろいろな競技の多くのプレイヤーが、そのラインが試合中に見えたことを語っている。
ネジを巻き直した10番から連続バーディー。16番(パー3)で1.5メートルを沈め、17番(パー5)では15メートルを沈めるイーグルが飛び出した。2メートル曲がるフックラインを「見えたんですよ、カップの太さぐらいの線が。すごくいいイメージで打てた。手が震えました」。後半はボギーなしの1イーグル、3バーディーで圧巻のまま締めくくった。(日本経済新聞web刊2013/11/24 22:42)
スポーツのさなかに、こういった常識を超え、ときには神秘的ともいえる体験をすることがある。
あまり知られていないが、実はそんな体験を、数多くのスポーツプレイヤーがみずから語っている。
人間の体験や意識世界は、ときとして日常を超えた領域に瞬時にワープするのである。
ピークエクスペリエンス、ゾーン、フローとはなにか?
その不可思議で魅力的な肉薄したのが拙著『スポーツの至高体験』です。
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