2013年5月17日金曜日

江戸川のウナギから基準値超えるセシウム。その事実を知りながら都と千葉県は隠蔽

江戸川は東京都と千葉県の県境を流れ、この流域には数千万の住民が暮らす。

この川で獲れたウナギから、基準値を大幅に超える147.5ベクレルの放射性セシウムが検出された。

とうぜん都と千葉県は、住民にその事実を知らせる責務がある。

だが、都と千葉県は水産庁からこの報告を受けながら、調査も公表もしなかった。

セシウムという猛毒が含まれるウナギが棲息し、それを食する可能性があり、自治体はそれを知っているのかかわらず住民に知らせなかったのだ。

これは職務怠慢という「過失」として済まされるものではない。

それは確たる重罪行為である。

これは法律でいう、罪を犯すことを積極的に意図しないが、自分の行為によって実害が発生することを知っている「未必の故意」にあたる。

積極的ではないが、そこには犯罪的悪意が潜んでおり、過失犯ではなく故意犯として重い処罰が適用される。

ところで、江戸川のウナギがあぶないなら、関東に流れる河川の川魚や、その流域から注ぎ込む東京湾の魚介類もとうぜんウナギに匹敵する危険性があるはずだ。

たとえば、あんたがうまいと舌鼓を打ったあの江戸前のアナゴのにぎり、ちょいとやばいかも。

だけど、このことにたいする自治体の公表やマスメディアの報道は、ほぼまったく皆無である。

ぼくは太平洋岸の北海道から近畿以北の魚介類は食べない。

食べるのはほとんど、九州産や日本海産だ。

平気で食べる人もいるけど、ぼくにはそんな勇気はない。

まあ、おとなは自分で選択することができるが、せめて子供たちにはこんなものを食べさせてはいけない。

もし、おとなが子供にそんな魚介類を食べさせたら、そのおとなは未必の故意にあたるのではないか。

そう重罪である。

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