子宮頸がんワクチンを接種した後、痛みを訴える人が相次いだことについて、厚生労働省は20日に検討会を開いた。
そこで、ワクチン成分が直接の原因ではないと否定したうえ、「心身の反応以外はこの痛みを説明できない」と判断した。
そう、痛みはワクチンの副反応(副作用)ではない、というのだ。
この「心身反応」とは、「針を刺す痛みやワクチン成分による腫れなどをきっかけに、恐怖、不安などが体の不調として現れ、慢性化した」ことによるものだという。
医学的評価は今回で終わり、次回の検討会で安全性を確認して是非を判断するらしい。
この流れで「接種推奨」が再開されてしまうのだろうか。
でも、ちょっとまってほしい。
針を刺す痛みや腫れたことによる恐怖や不安で、患者が訴えるほどの激痛が長期化するものか。
もし、針を刺す痛みで激痛が慢性化するなら、1853年の注射器誕生以来、160年以上の歴史のなかで、「注射器の脅威」は周知の事実になっていたのではなかろうか。
医学の世界では、「注射針を刺した痛みによる心身反応での慢性激痛」は、よくある症例なのか。
ワクチン接種後の痛みの医学的根拠を突き止められず、あれでもこれでもないなら「心身反応しかないだろ」って、消去法でこじつけたのではないか。
痛みを医者に訴えて検査してみたところ、その原因が見つからず、「自律神経失調症でしょう」って診断を下された、あの感じを思いだす。
ほんとうに、「心身反応」なんていう薄弱な根拠で、あの「疑惑のワクチン」をまた大々的にすすめるのだろうか……。
(引用参考資料『朝日新聞』2014年1月21日、朝刊)
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