「どうしたの、何があったの?」
一人が叫んだ。
「先生、逃げろ! ここはもう駄目だ。配管がムチャクチャだ」
まだ津波が来る前だ。それでも彼らは原発から逃げはじめていた。
(朝日新聞「プロメテウスの罠・原発城下町1」2013年7月19日朝刊)
どうだろう。
これは3.11当時の大熊町の住民が実際に目撃した光景である。
津波が来る前に、福島第一原発の配管はムチャクチャに壊れ、それを見た作業員は身の危険を感じて第一原発から逃走していた、というのだ。
朝日新聞の連載「プロメテウスの罠」で、きょうからの新シリーズ「原発城下町」に、この記事が載っていた。
この記事の重大性から、これはコラム連載の片隅ではなく、巻頭トップぶち抜き見出し級の情報だろう。
もう一度確認しよう。
もう一度確認しよう。
津波が来る前、福島原発は作業員が逃げ出すほどムチャクチャに破壊されたのだ!
この決定的証言は原発の脆弱性を明確に示すものだろう。
いつ巨大地震が起きても不思議ではない地震列島ニッポンの真上に、そんな脆弱な原発や核施設が建っている……。
1 件のコメント:
これがトップニュースにならないなんて信じられません。
各社マスコミも、とっくに知っていたはずです。
これじゃあ自民に入れる人が増えるはずです。小さな記事でコッソリやるなんて。
あと、現地の人たちの証言もブログやツイッターにあると思うのですが、ネットの検閲にでもかかって表示されないのでしょうか。
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