アフターアースは映画館に行かなくても、いまこの現実の暮らしのなかで、いくらでも体験することができ、そのプロセスをまさにリアルに、かいま見せてくれる。
これが2011年3月11日以前なら、「毎時2170㎜㏜の放射性湯気が噴き上がり、絶え間なく放射性汚染水が海に流れ込む」という事態になれば、政治も、世論も、メディアも、こぞって天地がひっくりかえるほどの大騒動になっていただろうに。
そう、ぼくたちはリアルに、天地がひっくりかえる以上の事態に、いま遭遇しているはずだ。
でも、慣れというものは、これほどまでヒトの感覚を鈍磨させるのだろうか。
ぼくたちは間違いなくアフターアースへのプロセス、その史的現実を同時体験している。
なのに、そんなことは非現実のような相貌をして、日時は刻まれてゆく……。
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