2012年11月17日土曜日

視聴率競争に異変!「テレ朝優勢・フジ劣勢」と原発事故との関係

在京キー局の視聴率争いに異変が起きている。

なんとテレ朝が今年度上半期のプライムタイム(午後7時から11時)でトップとなり、日テレとフジはテレ朝の後塵を拝しているのだ。

昨年の3・11の前と後で、日本人のテレビ観が変わった影響だろう。

ぼくの場合、視聴時間は10分の1に減った。

とくにお笑い系バラエティはほとんど観なくなった。「笑い」はけっこう好きだ。だけど、原発事故以降は、テレビのバラエティの笑いに“ミゾ”というか“距離感”ができすぎてシラける。番組に入り込めず、プチンってすぐに消す。

ニュースの速報性とかスポーツ中継など、まだテレビの有意性はあるものの、こんなメディアに何時間も観ているのがバカらしくなった。

きっとぼくたちは、知らないうちにテレビ依存症になっていたんだ。

それに原発の「安全神話」普及の片棒を担いだのもテレビということを知った。

さらに原発が止まり、電力が足りないので節電しましょう、とさんざん報じたテレビだけど、そのテレビを消せば、原発が発電する分の電力を帳消しにしてくれる、ということも知った。

脱原発にもっとも実効性があるのは、テレビを観ないことだ。「テレビ消して、原発消そう。」というキャンペーンをテレビ局がやったらウケるよ。

これは冗談ではなく、こんなことができるテレビ局でないと、これから生きていけないだろう。

で、こういった状況のなかで、視聴率に“異変”が起きたわけだ。これは原発にたいするテレビ局の対応とリンクしている。

つまり福島の未曾有の原発事故へのメディアとしての姿勢が番組作りに現れ、それを視聴者が敏感に反応しているのだ。

日本人の意識は、東京電力福島第一原子力発電所の事故以来、変わったということをいかに認識するかが、これからの視聴率競争のキーポイントになる。

ところで、これまでどおりフジさんは若者がターゲットっていうんだけど、それって日テレさん、的をはずしていません?

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