2011年3月21日月曜日

福島原発事故に関して№5

地震、津波、そして原発事故があって、もう10日たちます。
この間、被害はどんどん膨れ上がり、原発の状態も依然として予断をゆるしません。

そして、この間、原発事故による放射性物質の環境への散乱で、予想された恐れていたことが次々と現実となっています。
それはたとえば、原乳やほうれん草、かき菜、春菊、それに水道水などの「食」への汚染です。
例によってテレビに出てくる「専門家」はこう言います。
「これくらいの量なら、健康被害は心配ない」と。
それなら、訊きたいのですが、なぜ基準値なるものが設けてあるのでしょうか。
これはあきらかに危険であるから、その目安としてのハードルを「基準値」として設定したわけで、まったく危険が皆無であるなら、こんな基準値を設けるなどしなかったわけです。

そもそも、テレビに登場する原子力関係(一部放射線関係も含む)の専門家は原発推進派であったわけで、こういう人たちのいうがままに原発がこの地震列島に55基(おまけにまだ足りないのか建設、計画含めてさらに14基を増やそうとしている)も造ったあげくが、今回のこの福島原発事故なのではないでしょうか。
この「専門家」たちは、原発の危険性を指摘する声に、絶対にスリーマイルやチェルノブイリ原発のような事故は起こらないと断言していました。そして、いともあっけなく、「起こるはずのない事故」は起こってしまったのです。

ですから、こんな「専門家」たちの言葉を頭っから信用してはいけないのです。
筆者は直接そのテレビを視ていなかったですが、視ていた妻が言うには、今回の食品や水道水の放射能汚染について、「専門家」が心配はいらないと語り、そのすぐあと司会者からの「赤ん坊の粉ミルクにこの水道水をつかっても大丈夫ですか?」という趣旨の質問があり、その「専門家」は「ミネラル水をつかうように」と答えたというのです。
どうでしょうか。この答えで馬脚をあらわしたと思いませんか。
さすが、この「専門家」も良心の痛みをおぼえたのかもしれません。この質疑応答を聞いて、水道水が危険である、とだれもが思うのではないでしょうか。

もう何回も言ってますが、ほんとうに大切なことなので繰り返します。
大人もそうですが、とりわけ子供(妊婦)を放射線から守らなくてはなりません。
すこしでも、危険であると思われる行為は可能なかぎり避けるべきです。
とくに子供にたいしては厳重に注意するべきです。
たとえば、放射線障害による甲状腺がんに関して、成長期の子供は大人の100倍もの影響がある(明確な根拠があります)と指摘されています。遺伝子は放射線に傷つきやすく、とりわけ成長期の子供の遺伝子は多大な影響があるのです。

日常の放射線以上の数値が検出された地域に住まれる成長期の子供(妊婦)をもつご家庭は、ぜひその地域から脱出してください。

折から雨模様です。ご承知だと思いますが、絶対に雨に素肌を打たれてなりません。

0 件のコメント: