放射性物質から子供を徹底的に守ろう。
外出時は「風向き」を調べてから。
依然として予断を許さない状況がつづいている福島原発です。
新聞やテレビなどで、放射性物質が飛散していること、放射線の人体への影響などが報じられた影響か、ここ千葉県柏市の住宅街でも、外の道を歩く人や車の通行がかなり減ったようです。
ここで気になるのは、「放射線の人体への影響」についての報道です。
おおむね、テレビは楽観的で、新聞(朝日新聞ですが)は常識的な危険性を指摘しているように思えます。
テレビでは大学の放射線専門家と称する人が放射線の人体への影響について解説していましたが、筆者の観た範囲では、そのほとんどが「楽観的すぎる」と憤りを覚えたほどです。
必要以上に危険性を煽ることは過剰に不安感を高めパニックをまねくなど厳に慎むべきですが、このような超楽観論は無神経に危険な場に身をさらすことになりかねません。
放射線の影響について、「ただちに健康被害はない」とか「すぐに人体への障害は起きない」とテレビでコメントしていますが、「ただちにはない」あるいは「すぐには起きない」のであって、時間が経過すれば「ない」と保証しているわけではないのです。
あの言っておきますが、放射線障害で「ただちに」「すぐに」起きたら、生命の維持はかなり困難なほどの障害となります。放射線障害でやっかいなのは、数日あるいは数年以上たってから症状としてあらわれてくることです。
放射線はたとえ自然放射線であっても過剰にあびることは人体に影響がでる恐れがあり、まして15日に関東地方で検出された通常の数倍から数百倍の放射線をあびることは、それだけ将来の健康障害へのリスクが高まると考えてください。
また、胃のX線検査やX線CTなどと、事故で出た放射線量が比較されます。こういうグラフなどをみると、事故で出た放射線が、医療検査で受ける放射線量よりも低いので安全と思ってしまうかもしれません。しかし、胃のX線による予防検査(健康診断)はヨーロッパなどでは胃がんリスクが逆に高まるなどとして行われていないはずです。またCT検査による発がんリスクは相当高いものであることも専門家から指摘されています。放射線は微量であっても、細胞の遺伝子レベルでじわりじわり破壊や構造変化が起きるのです。
そして、もう何度も言ってますが、乳幼児など成長期の子供はヨウ素131(放射性物質)が甲状腺にたまりやすいなど、放射線の影響を大人よりも受けやすいので細心の注意が必要です。
日本のような危険極まりない「原発社会」をつくりだしたのは、私たち大人です。子供たちにはなんの責任もありません。このいまある危険から、徹底的に子供たちを守らなくてはなりません。
テレビなどでも「風向き」が多く報道されるようになりました。
これは風下の地域の住民は注意をするようにというメッセージがこめられています。
こういう状況のなかでは、外出は徹底的にひかえることが大切ですが、
もし外出するなら風向きを調べて福島原発の風下ではないか確認してから出かけるようにしましょう。インターネットで「アメダスの風向き情報」http://weather.goo.ne.jp/amedas/wind.htmlが常時報告されていますので、ぜひこれを参考にしてください。
それから絶対にマスクをお忘れなく。放射性物資を吸うと内部被ばくし、これは皮膚にあびる外部被ばくよりも危険性が高いからです。
柏市では放射線の測定を行っていないようです。千葉県北西部の方がネットでご自分の放射線測定器で観測状況を公開されています。筆者のやりたかったことをやっていただいて、ありがたいかぎりです。
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