2011年3月13日日曜日

福島原発事故に関して№1


しばらくこのブログを休んでおりましたが、こんな内容で再開することになるとは……。

まずは東北地方太平洋沖地震により被害を受けられましたみなさまに心からお見舞い申し上げます。

報道されておりますように福島原子力発電所は危機的状況に瀕しており予断をゆるさない状態がつづいています。私はかねがね原発の危険性を憂慮しており、原発についてはそれなりの知識をもっております。
テレビ報道をみていますと、「万が一の事態に備えて」という常套句があって、原発周辺住民の「3キロ圏外への避難」その後、10キロになり、いま20キロと避難距離が広がっています。そして、「万が一の事態に備えて」いたはずが、避難住民のなかに被曝した人が100人以上出たとの報道がありました。福島原発周辺にどの程度の放射線量があるのか見当がつきませんが、かなりの量であることは間違いないところです。

私は千葉県柏市に在住していますが、このあたりの放射線量が気になって、本日(13日午後)に個人用の携帯放射線測定器を通販で買いました。自分自身はもちろん、家族やこの地域の住民のみなさん、それに関東在住の知人に放射線を測定して、状況を知らせようと思ってのことです。
通販で購買したので、到着するまで数日かかることであり、ふと思い立って、東京電力に柏市の放射線の測定値を電話で訊くことにしました。
まず、柏支店(営業所?)の東電の電話受付に出た女性(正社員とか)に柏市の放射線量をたずねると、「おまちください」とのことで、しばらくして「柏市では測定していません」との返答。絶句したのですが、では千葉県ならびに東京都の測定値を知りたいというと、また「おまちください」と言って、しばらくして「測定していません」という言葉が返ってきました。本当に測定してないかどうか真相はわかりませんが、もし本当に測定していないとなれば、東電はなんと無責任な会社なのでしょうか。いまの放射線の状況を地域住民に知らせる社会的な責務はあるはずです。こんな会社が原子力あるいは核物質という極めて危険性の高いものを扱っていたのです。
私が買い求めた線量計(測定器)は28000円程度のものです。それすら東電の千葉支店はおろか本社も持っていない、と言うのです。
東電の柏支店の受付に出た社員の対応はそれなりに真摯でしたので、私は線量計を東電の各ブランチに常備して、住民の要望があれば測定値を知らせるように上司に伝えてくれと申して、きわめて穏やかに電話を切りました。
つぎに私は東電本社に電話をして、さきほどの柏支店と同じ質問をしました。受付に出たのは男性社員でした。電話ですので、どんな表情、態度で接しているかわかりませんが、電話で話す声の雰囲気はきわめて感じが悪く、さも悪質クレイマーへの対応という、事務的な対応をするのです。この福島原発の事故は人類史的な未曾有の事故に発展する可能性があり、いま現在(31316時過ぎ)において100人以上の住民が被曝し、また周辺へ大量の放射線を撒き散らして環境汚染をしているその真只中だというのに、この東電の社員から受ける印象は口先だけの、まったく心がこもっていないものでした。そして、その私の問い合わせへの返答は「測定していない」というものでした。

私はなぜ、こんな危険性の極めて高い原子力発電所をつくり、またしかもそれを地震が頻発するこの日本列島に建てるという行為がなぜできるのか、ふしぎでなりませんでした。そして、いつかこのような事態に遭遇すると「想定」していました。原発の危険性を指摘する声に、電力会社や日本政府、原発推進の学者、専門家、識者は、みな「日本の優秀な技術力では、スリーマイル島やチェルノブイリ等原発の事故は起こらない」と断言していました。そして、きまってもし最悪の事態になっても、緊急炉心冷却装置(ECCS)があるので大丈夫だと、も。
ところがどうでしょう。その最後の頼みの命綱である緊急炉心冷却装置が電源が故障して作動しないというのです。いとも簡単に、命綱は切れてしまったのです。しかも電力会社が電源を確保できないありさまです。これは人類最後のブラックジョークになるかもしれません。
また、政府は福島原発避難住民にヨードを配給する準備があると伝えられていますが、周辺住民だけではなく、この列島に住む人たち、せめて子供たちには飲ませたほうがいいと思います。そして、子供たちはできるだけ福島原発から離れた地域へ疎開されることをお勧めします。チェルノブイリの事例をみるまでもなく、子供たちが放射線被害の影響をモロに受けるからです。

さらに、お願いしますから、せめて太平洋岸にある原発は稼働を速やかに停止してください。今回の東北地方太平洋沖地震に触発されて、東海大地震等が起きる可能性が指摘されています。その危険性がなくなるまで、停止させることぐらいはできるでしょう。あすから電力を確保するために輪番制で13時間程度の地域を指定した停電をするか東電は検討しているそうですが、いいですよ。それくらいの停電はがまんします。原発の稼働をとめるのなら。

おっと、いまある筋からの情報がありました。
本日中に関東地方の電力の余力がなくなるそうで、あす以降、関東以外の中国地方等から電力供給を受けることになるそうです。

なお、原発に関連して有意な情報をお持ちの方の提供を求めます。
ryu777@oboe.ocn.ne.jp


まだまだ、書きたいことは山のようにありますが、きょうのところはこのへんで。


追って、この福島原発事故に関する情報をこのブログで発信します。

0 件のコメント: