2012年5月3日木曜日

原発は憲法25条に違反している!

【ただちに危険だ! 原発通信】№57


本日は憲法記念日である。

いうまでもなく、憲法は国民のために制定された法律なかの法律だ。だからこの日は特別なものとして国民の祝日となった。

そんな憲法を時代に合わないのでかえたいという人がいる。だけど、そんなに日本国憲法は時代遅れなの? 

いや、日本国憲法こそ、いまや世界で最先端の憲法である――。これはぼくが言ってることではなく、アメリカの法学者が世界の憲法を見くらべて、客観的に分析した結論なのだ。

その論拠は、日本国憲法が世界で主要な人権の上位19項目すべてを認めていることにある。(朝日新聞5月3日朝刊・国際面)そう、日本の憲法は世界に冠たる誇るべきものなんだ。

その憲法に原子力発電所は違反している。

日本国憲法第25条 生存権・国の社会的使命
① すべて国民は、健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する。
② 国は、すべての生活部面について、社会福祉、社会保障及び公衆衛生の向上及び増進に努めなければならない。

東京電力福島第一原子力発電所の事故によって、福島をはじめ東北・関東は広く放射性物質で汚染されたが、これは「健康で文化的な最低限度の生活を営む権利を有する」ことに明確に違反している。

原発事故で避難している16万の人びとはもちろん、現在も放射能汚染地域に住み、またそこから避難したくてもできない人びとの憲法で保障された権利を激しく奪っている。

それだけではなく、日本の全国各地に原発を建設、稼働させることにおいて、また核廃棄物が存在することによって、潜在的な危険性が常態化している。これによって、おおよそ日本国民すべては25条の定める生存権を著しく犯されており、その権利を剥奪されている。

ぼくたちは原発と核廃棄物があるかぎり、憲法が保障する健康で文化的な最低限度の生活を営むことができない。原発は憲法違反である。


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