2012.3.11「100万人デモ」でただちに全原発廃炉だ!
もう、あまりの見えすいた「理由」に苦笑してしまう。あきらかに、この法案って、脱原発と反格差への予防的な弾圧だよね。これから3.11の1周年に向かって反原発の高揚、さらには失業者や低賃金労働の増加によって、世論が「ただちに原発やめろ」「格差をなくせ」と高まることは必至だ。それを政府権力・原発利権集団がビビって、法律で強権的に予め抑え込もうっていう魂胆だよね。
そしてひねりだしたのが、「インフル予防のための集会禁止」ときたもんだ。強毒性インフルが流行したら、集会を禁止するというのは、要するに人が集まってインフルが伝染するのを防止するためだ。
であれば、もう集会にかぎらず、電車・バス・飛行機・船等の運輸手段、野球場、サッカー場、体育館、コンサート、劇場、それにスーパー、デパート、コンビニ、美容院、理容院、さらに駅やターミナルなど、それから地域の町内会や村の集まりなども集会だし、組合や会社の会議、飲み屋での宴会も広義の集会だろうから、これらもすべて禁止しなければいけないことになる。
だって、インフルが感染しやすい人が集まる空間なんだもの。でないと、インフル感染を防ぐという法案の趣旨に反するからね。しかも「外出禁止自粛要請」するとなれば、これはもう戒厳令だ。インフルエンザで戒厳令をだす政権って、古今東西あったかな。
しかしそれにしても、もうびっくりするほど野田政権ってオツムが痛い。原発事故の収束もなにも、まだいままで以上に核爆発の危険性もあるのに「収束宣言」してみたり、そして脱原発や反格差の集会を禁止したいために「インフル感染防止のため」なんて法案を出したり。こんなことをすると、国民はどんどん信頼をなくすよね。
たぶん、野田やその政権首脳、それに官僚は、日本国民をバカだと思ってるんだよ。でないと、こんな愚かなことを連発しないよ。「集会禁止」「外出自粛要請」なんて、まるでアラブや北朝鮮などの独裁政権のような雰囲気だね。
原発再稼働という無理を通すために、いったいどれだけの嘘を重ね、どれだけの罪もない人の健康と生命と財産を奪うのか。たかが一握りの原発利権集団のエゴのためにだ。
ここで、野田佳彦くんに「日本国憲法」について、お勉強してもらおう。なお、「憲法」とは、「国家の統治機構などの基本的事項を定めた最高法規。他の法律や命令によって変更することはできない」と『明鏡国語辞典』に載っているからね。
日本国憲法
第三章 国民の権利及び義務
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。
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