なんと、高速増殖炉「もんじゅ」の原子炉の状態などをチェックするシステムが、3日午前0時すぎから4時間半にもわたり、データ送信不能になるトラブルが起きたのだ。
午前4時すぎにデータ送信は復旧したというのだが、「4時間半」ものトラブルは致命的な時間の長さである。
もし、これが冷却装置などの異常であれば、いまごろ(3日午後12時半)は福井県敦賀市から半径数百キロの住民は避難しなければならなかったかもしれない。
そんな大げさな、と思うのは愚かである。
そう思った人は「もんじゅ」がどれほど恐ろしいシロモノで、しかもそれを維持管理する組織がどれほどずさんで責任感を欠如したものか、ご自分で調べるといいだろう。
ちなみに、「もんじゅ」は冷却材にナトリウムを使用する。
ナトリウムは中高生でも知っているように、水や酸素、空気と激しく反応する。
そうちょっと触れただけで火災になる。
それでなくても超危険な高速増殖炉なのに、そこにナトリウムを使うというのは、正気の沙汰ではない。
「もんじゅ」が爆発すれば、すくなくとも北陸・近畿・中部・山陰一帯は人が住めない。
しかも、こんな絶対にミスが許されない施設であるにもかかわらず、きわめてトラブルを誘発しやすい構造になっているし、これまでトラブルは頻発している。
「もんじゅ」を推進する側も、これが運転できないことはよくわかっているはずだ。
もういいから、潔くやめようよ。
取り返しがつかないってことがこの世にはあるけれど、「もんじゅ」は地球史空前の取り返しがつかない事案である。
ところで、「もんじゅ」って、「文殊の知恵」から拝借したネーミング?
こんなものを造り、こんな名前までつけ、金のためだけに無理を承知で推進しようなんてヤツには、きっと仏罰があたるだろう。
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