2012年10月6日土曜日

出版記念イベントへのメッセージ「原発をまた爆発させないために」

原発問題に無関心であればあるほど、この問題はどんどん大きくふくらみます。そして、ふくらんでふくらんで、ついに爆発したのが昨年3月に起きた、一連の福島第一原発の爆発です。

原発が爆発して、天文学的な量の放射性物質がぼくたちの生活環境、それに海や山に降り注ぎました。みんなびっくりして、この原発問題に関心を寄せ始め、抗議デモは数万、数十万もの人が集まるようになりました。このまま原発問題に無関心でいたら、問題は大きくふくらんで、また爆発するのではとみんな怖れたからです。

そんな、みんなの「原発はいらない」「再稼働反対」の声に、野田政権は2030年代には原発をゼロにすると決めかけたものの、原発利権の甘い汁をまだ吸いたい日本の大企業やアメリカ政府の反対などで、それをうやむやにしました。

そのあげく、大間原発の建設開始決定や、来春には伊方原発3号機を手始めとした本格的な再稼働をたくらんでいます。また東北・関東各県での放射性廃棄物最終処分場、北九州市をはじめとするガレキ処分など、原発と放射能と被曝をめぐる問題は日増しに、身近な問題として無関心の人にも迫ってきます。

そう、いったんしぼみ始めたかに見えた、この原発問題は、またどんどんふくらみ始めました。このままいくと、ふくらんでふくらんで、またまたドッカーンと爆発するでしょう。

爆発をふせぐには、関心をもつこと、抗議の声をあげること、これに尽きます。具体的には、毎週、金曜日におこなわれている首相官邸前を始め、全国各地での抗議行動をずっとつづけること。

そして、来る11月11日に東京中枢で開催される100万人の反原発デモを成功させることです。ぼくたちのこれからの合言葉は「11.11反原発100万人大占拠に全国から集まろう!」です。

愛があるなら、関心をもつこと。関心をもてば、愛がふくらむ。愛がふくらめば、原発問題はしぼむ。ぼくはこころからそう思います。この場にいらっしゃるみなさんに、愛をこめて。秋場龍一。

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