そしてついでに表参道の植え込みで放射線を計測したらびっくりしたよ!
本日9月19日、「なにがなんデモ」というわけで、東京は明治公園で開催された「さようなら原発5万人集会」に行ってきました。
いやあ、参加者の多いこと、多いこと。公園の敷地内に入れず、周囲をぐるっとまわって日本青年館前の植え込みでようやくスペースを見つけた次第。
主催者発表で6万人!
この数字、現場を見た実感として、ほとんどサバを読んでない、というよりもっと多かったのではと思ったほど。ほんと、人が公園からあふれていたもの。
明治公園といえば、ぼくが数10年前の沖縄闘争デモに参加して以来の青春の思い出の場所。
かつてこの公園の前の道路で車が何台もひっくり返され燃やされ、解放区(懐かしい言葉です)ができて、デモ隊からは投石の雨あられ、機動隊からは催涙弾のみだれ打ち、まさに騒乱状態となって、とうとう爆弾まで炸裂……ということがあったなんて、いまの若い人に言ったら信じてもらえるかな。
いや、時代はかわるものですね。でも、沖縄の問題は、数10年前にぼくたちがたたかって以来、なんの解決もなされていませんが……。
きょうのデモコースは3つあって、ぼくはAコースの青山通りから表参道を通り、原宿駅を越えるデモにくっついて歩きました。明治公園から原宿駅まで延々とデモ隊列がつながる、こんな参加者の多いデモなんて、何年ぶりのことでしょう。
ぼくは放射能汚染のホットスポットで全国的に有名(?)になった柏市在住ですが、住まいから東京・千駄ヶ谷までずっと線量計をONにして観測したところ、JR常磐線で松戸通過し、金町あたりから車内で0.08(毎時マイクロシーベルト)以上あったのが0.05以下になって、やはり柏市や松戸市などは高い線量だということをあらためて実感した次第です。
デモコースの青山通りや表参道でも地上から1メートル程度の空間線量はおおよそ0.08位で、柏在住で住まいの前の道路が0.20を超える地域に住む者としては東京はそれほどでもないとタカをくくったのです。
もちろん、この0.08という数値もけっして安全といえるものではないのですが、ホットスポット在住者からみれば低いという感覚になるわけですね。
ところがです。ふっと思いついて、表参道の植え込みはどれくらいかと、土の上に落ち葉が積み重なる大きな樹木(銀杏でしたっけ)の下、地面から5センチの位置に線量計をもってきたところ、うわーとびっくり目をひんむいたのです。
線量計がぐんぐんと上がり、ついには写真のように0.310まで急上昇するではありませんか。
この場所は表参道の神宮前の交差点から30メートルほど。まあ、日本で指折りのお洒落なゾーンですが、そのど真ん中で0.310という放射線量が飛び散っているというのは、これはなんということでしょうか。
シュールといえば、これほどシュールな光景もありますまい。
ファッショナブルにおめかしした若者たちが行きかう、そのすぐそばの植え込みから、人を死にまねく殺人放射線が、静かにこの笑顔の若者たちの細胞を打ち抜いているのですから。
表参道の植え込みは除染を必要とする地域というわけです。
表参道の植え込みでこれほどの高線量が計測されるとなると、都内にはもう無数の除染しなければならない地域がひろがっているはずです。
なお、石原伸晃くん。この線量計は柏市が幼稚園や学校、公園で測定しているものと同機種(クリアパルス社製 A2700 CP100型 )です。
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