2012年1月11日水曜日

「インフル予防」ではなく「脱原発・反格差予防」のための「集会禁止」法案だろ

【ただちに危険だ! 原発通信】№35


2012.3.11「100万人デモ」でただちに全原発廃炉だ!

野田政権は年末の福島原発事故「収束宣言」につづいて、年始そうそうに「集会禁止」「外出自粛要請」の法案を通常国家へ提出するという。そして、この法律の起案理由というのが、なんとインフルエンザ流行時に強制力をもって対応するためだとか。

もう、あまりの見えすいた「理由」に苦笑してしまう。あきらかに、この法案って、脱原発と反格差への予防的な弾圧だよね。これから3.111周年に向かって反原発の高揚、さらには失業者や低賃金労働の増加によって、世論が「ただちに原発やめろ」「格差をなくせ」と高まることは必至だ。それを政府権力・原発利権集団がビビって、法律で強権的に予め抑え込もうっていう魂胆だよね。

そしてひねりだしたのが、「インフル予防のための集会禁止」ときたもんだ。強毒性インフルが流行したら、集会を禁止するというのは、要するに人が集まってインフルが伝染するのを防止するためだ。

であれば、もう集会にかぎらず、電車・バス・飛行機・船等の運輸手段、野球場、サッカー場、体育館、コンサート、劇場、それにスーパー、デパート、コンビニ、美容院、理容院、さらに駅やターミナルなど、それから地域の町内会や村の集まりなども集会だし、組合や会社の会議、飲み屋での宴会も広義の集会だろうから、これらもすべて禁止しなければいけないことになる。

だって、インフルが感染しやすい人が集まる空間なんだもの。でないと、インフル感染を防ぐという法案の趣旨に反するからね。しかも「外出禁止自粛要請」するとなれば、これはもう戒厳令だ。インフルエンザで戒厳令をだす政権って、古今東西あったかな。

しかしそれにしても、もうびっくりするほど野田政権ってオツムが痛い。原発事故の収束もなにも、まだいままで以上に核爆発の危険性もあるのに「収束宣言」してみたり、そして脱原発や反格差の集会を禁止したいために「インフル感染防止のため」なんて法案を出したり。こんなことをすると、国民はどんどん信頼をなくすよね。

たぶん、野田やその政権首脳、それに官僚は、日本国民をバカだと思ってるんだよ。でないと、こんな愚かなことを連発しないよ。「集会禁止」「外出自粛要請」なんて、まるでアラブや北朝鮮などの独裁政権のような雰囲気だね。

原発再稼働という無理を通すために、いったいどれだけの嘘を重ね、どれだけの罪もない人の健康と生命と財産を奪うのか。たかが一握りの原発利権集団のエゴのためにだ。

ここで、野田佳彦くんに「日本国憲法」について、お勉強してもらおう。なお、「憲法」とは、「国家の統治機構などの基本的事項を定めた最高法規。他の法律や命令によって変更することはできない」と『明鏡国語辞典』に載っているからね。

日本国憲法 
第三章 国民の権利及び義務 
第二十一条 集会、結社及び言論、出版その他一切の表現の自由は、これを保障する。


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