2013年10月3日木曜日

『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』によると、ゴメリ州の健康な子供は10%以下、被曝地域の死者数98万5千人!

ゴメリ州は美人が多いことで有名なベラルーシ共和国にある。またこの国は、チェルノブイリ原発事故の放射能汚染地区としても世界的に知られている。そしてこの国の人たち、とりわけ子供たちが最悪な事態に陥っている。

「ベラルーシ保健省のデータによれば、大惨事直前(1985年)には90%の子どもが「健康といえる状態」にあった。ところが2000年には、そのようにみなせる子どもは20%以下となり、もっとも汚染のひどいゴメス州では、健康な子どもは10%以下になっていた」というのだ。

さらにベラルーシのほか、ウクライナ、ロシア、その他、欧州各国でも、衝撃的な被害に見舞われていることが報告されている。

このような実態をあきらかにしたのが、『調査報告 チェルノブイリ被害の全貌』(岩波書店)で、ロシア、ベラルーシ、ウクライナの4人の専門家が執筆にあたった共著である。

本書は5000点以上のデータをベースに系統的に分析した、まさにチェルノブイリ事故被害の全貌に迫った信頼すべき貴重なものだ。

そして、フクシマを体験した日本人にとって、最高の教訓となる警告の書でもある。

冒頭にもどろう。「健康な子どもは10%以下」とあるが、この事実に福島をはじめ、東日本などで被曝した地域の子どもたちの数年後の姿を連想するのは、ぼくだけではあるまい。

一説によると、東電福島第一原発事故で環境に放出された放射線量はチェルノブイリ事故の数倍にのぼるともいわれる。だから、なおさらだ。

本書によると、チェルノブイリ原発事故の放射能汚染による健康被害は、がんなどの腫瘍性疾患をはじめ、各種の健康不調や病気、症状、そして老化の加速など、実に多種多様にわたっている。そして事故後、4年から5年を経て、その健康被害数は統計的に有意となり、年を追うごとに増加した。

ちなみに、「老化の加速」というのは、しみやしわが増えるという程度のものではなく、老化を主因とするありとあらゆる病気疾患(たとえば糖尿病)にかかりやすいことを意味し、10年以上寿命を縮めるということである。

そう、被曝することは命を削り取られることを意味する。

ところで、東大医学部付属病院放射線科准教授の中川恵一は「われわれにとっての被曝の問題とは、がんが増える可能性があるということだけです」と述べているが、この事実になんとこたえるのだろうか。

また東大医学部はこんなことを公言した「准教授」に、どういう対応をしたのか、するのか。もし、不問ということであれば、東大医学部は中川の意見を認めると理解していいのか。

本書にはデータに裏付けられた、こんな一節がある。

「電離放射線が健康に及ぼす影響にしきい値はない」

「自然のバッググラウンド放射線[環境放射線]にごく微量の放射線が追加されるだけで、被曝した人やその子孫の健康は遅かれ早かれ統計学的な(確率的な)影響を受ける」

以上の指摘に、100ミリシーベルト以下の被曝は健康被害はない、と公言した日本の専門家たちは、なんと抗弁するだろうか。

日本の放射能汚染地域から、いまからでもいい、せめて子供たちの一刻も早い避難を訴えたい。さらに日本政府の人道的対応を求める。いま、この国の子どもがあぶない!


2013年10月2日水曜日

牛乳、それでもあなたは飲みますか?

ぼくが「牛乳」に注目するようになったのは『天皇家の食卓』の執筆のため、あれこれ資料を渉猟していたときだった。それは、日本ではじめて牛乳を食したのは天皇家ではないか、ということに突き当たったからだ。
 
奈良時代には、もう乳製品が天皇家の食卓にのぼっていた。そのころ、日本の庶民はほぼまったく牛乳や乳製品を口にしなかった。いまでは日本の家庭の食卓に当たり前のようにある牛乳だけど、庶民が牛乳や乳製品を口にするのは戦後になってからのことなのだ。
 
ぼくたち日本人が牛乳を飲み始めたのは、日本の歴史からいって、「つい最近」のことである。
 
日本は明治になって、髪型から服装、食まで、ありとあらゆる文化が西洋近代に席巻され、牛乳も販売されるようになった。この販売元は、江戸期の旗本や武士たちで、広い屋敷を利用して乳牛を飼ったのだ。まあ脱サラならぬ脱武士をして始めたのが牛乳販売である。
 
ところがこれが売れない。庶民は端から牛乳を毛嫌いした。福沢諭吉、それに天皇も牛乳の啓蒙につとめたが、それでも庶民にはまったく普及しなかった。
 
ではなぜ、牛乳を天皇家は食し、庶民は口にしなかったのか? 
 
この事実だけで、日本人にまつわる、実に興味深い謎が浮かび上がる。

その謎を解くヒントが「食性」というものに隠されている。世界各地域の民によって食べるものが異なり、それを消化吸収できる、できないという差異もある。
 
そう、民によって、食性が異なるのだ。それはたとえば、この食べものは、Aという民には滋養に富んだものだが、Bの民には毒になることもある、というケースだ。その傾向がもっとも過激にあらわれたのが、牛乳なのだ。
 
まあ、くわしくは『天皇家の食卓』の「五の膳・牛乳大論争」を読んでいただきたいのだが、この牛乳にまつわる食性によって、天皇家や日本人の出自が俄然クローズアップされるのだ。
 
天皇家が歴史上早くから乳製品を食したのは、それが身体に「益」になったからで、庶民が口にしなかったのは「害」になったからではないか――。というかなり確度のたかい推理が成り立ち、それは乳糖分解酵素を体内に産生するか否か(あるいはその多少)がキモとなる。
 
ぼくは以前は牛乳を健康食品だと思い、「低温殺菌」「ノンホモジナイズ」といった牛乳をがぶがぶ水代わりに飲んでいた。ところが、この「食性の事実」に遭遇して以来、牛乳を飲むことはなくなった。
 
完全に乳製品を断っているわけではなく、チーズやケーキなどの菓子類などは食する。乳製品はぼくにとって健康食品ではなく嗜好品だ。なぜなら、すくなくとも多くの日本人の食性に乳製品は適さない、という認識があるからだ。
 
この牛乳と食性について教えられたのが、島田彰夫(元宮崎大学名誉教授)の『食と健康を地理からみると―地域・食性・食文化』『動物としてのヒトを見つめる―衛生学・文化人類学そして生活学へ』等の著書である。この本でぼくは、食性と地域の民との関係にめざめたのだ。
 
さて、牛乳は「益」か「害」か――。
 
多くの食品にあって、専門家のあいだで、この牛乳ほど賛否が分かれるものはないだろう。ぼくははっきり「否定」の立場だ。なぜそうなのか、訊かれればもう山ほどあるが、ここでは以下の数点にしぼろう。
 
まず、そう食性の問題だ。たとえば牛乳を飲むとお通じがよくなる、という人がいる。これは便通がよくなったというより、軽度の食中毒をおこしている可能性がたかい。身体が牛乳を食べものとして認知せず、よって消化吸収をやめて身体からいち早く排出するためにおこる症状なのだ。つまりそういう人は、乳糖分解酵素がないか、すくないのだ。
 
また現代の食生活は「カルシウム不足」だとされ、そのために骨粗鬆症になる人が多いという。そして、その補給にはカルシウムをたっぷりふくんだ牛乳がいいと喧伝される。
 
だが、この「牛乳カルシウム補給説」は、かなりあやしい。骨粗鬆症は欧米人に多いのだが、その欧米人は日本人よりも多く牛乳を摂取している。
 
なぜカルシウムを多量にふくんだ牛乳を飲んでいるのに、かれらは骨粗鬆症になることが多いのか。それは牛乳を摂取することで、逆に骨にふくまれる体内のカルシウムを排出してしまうからである。
 
さらに女性の乳がん、男性の前立腺がんの原因を牛乳と乳製品に挙げる専門家の意見に信憑性をおぼえるからである。
 
牛乳とは、ほんらい母牛が仔牛のためにあたえるものだ。仔牛は誕生して乳を飲み約2か月で離乳するが、誕生時の40キロから60キロにもなる。たった2か月で20キロも増えるのだが、これは牛乳にふくまれる成長ホルモンが要因となっているという。
 
そんな急成長をおよぼすホルモンを含有したものを、人が何年、何十年と摂りつづけることによって、乳房や前立腺などの生殖器官にがんを発生させる、というのだ。
 
これはジェイン・プラント著『乳がんと牛乳──がん細胞はなぜ消えたのか 』によって知ったものだ。著者は女性科学者であるが、進行性乳がんになり、乳房の摘出手術を受けながらも転移を繰り返した。
 
だが、彼女はその科学者としての探究心から、専門外ながらもみずからがんの原因を探り、ついに牛乳がその要因であることを突きとめた。そして、実際に自己の食生活から一切の牛乳や乳製品を排除することで、短い余命を宣告されながらも、その後15年以上再発することなくすごしている。
 
また市販の牛乳のほとんどは妊娠している牛から搾乳されたもので、この乳には大量の女性ホルモンがふくまれるが、これが人の生殖器官に作用して乳房や前立腺のがんの成長を促進させる、ともいわれている。
 
以上のことを知ってから、ぼくの周囲の乳がんになった女性に、一切の牛乳と乳製品を摂らないようにすすめている。
 
さらに、タバコが要因ではないとされる肺腺がんが急増しているが、これも牛乳や乳製品の摂取が原因なのでは、と疑われている。
 
それと放射能汚染された食品でもっとも危険とされるのが、きのこ、それに牛乳だ。
 
とくに、子供には健やかな成長を願って、牛乳をよく摂らせるお母さんが多いが、これは放射能汚染だけにかぎっても、やめたほうがいいと思う。子供は放射線への感受性がたかく、毎日のように飲むことが多いものだから、その危険性はすこぶるたかい。
 
なお、前述したように、専門家で牛乳への賛否は分かれる。この牛乳の人体への影響について、科学的証明がかなり難しいのも事実だ。
 
牛乳と健康について興味があれば、ぜひつぎの本を手にとっていただきたい。あなたとあなたのこどもの健康のために……。

 
 

2013年10月1日火曜日

当ブログへ「白血病にかかってしまい、今は治療しています」とコメントされた方へ

9月13日に当ブログへ、以下のようなコメントを2011年6月20日付「ただちに危険だ! 原発通信№6 逆オオカミ少年に気をつけろ」に寄せられ方へ――。
http://akiba1.blogspot.jp/2011/06/blog-post_20.html?showComment=1379003084037

【コメント】


やっぱり柏市だから…なんですね。

手賀沼の釣り堀でニジマスを釣り、皆で食べました。家庭菜園でできたものも頂きました。

私は元々、甲状腺機能低下症です。
白血病にかかってしまい、今は治療しています。

家族が心配です。子供たちの将来が心配です。
今からでも移住はしたほうがよいのでしょうか。

 

以上のコメントにぼくは以下のような返事をコメント欄で発信しました。

 
【秋場返信】

柏市在住で白血病にかかられたということですが、もうすこし詳しいことが知りたいものです。

11年3月11日以来の食生活、放射線防護対策(たとえばマスクとか、線量計での自宅や周辺の測定とか)、ご自身の症状、それにお子さんの状態もお知らせ願えませんでしょうか。

できるなら、いまからでも移住されたほうがいいと思います。

お役にたてることがあれば、させていただきます。

秋場龍一

その後、コメントを頂いた方からの返信を待っていたものの、いまだありません。

そこで再度、ご自身やお子様の状況をうかがいたく、このように再掲した次第です。

以上ご覧いただいた節は、コメント欄かメールでご連絡を頂けませんでしょうか。お願いします。

また、柏市や松戸、流山など東葛地区にお住まいの方で、放射線障害が疑われるような症状や病状がある方もお知らせください。

秋場龍一ryu777@oboe.ocn.ne.jp

2013年9月30日月曜日

至高体験を共有するサーフィンの村がハワイ・オアフ島の北部にある

ハワイ・オアフ島の北部にノースショアという村がある。

この村、世界中のサーファーの誰もが知っており、あこがれの地でもある。

なぜなら、彼らのいわば聖地だから。

サーフィンの3大国際大会「トリプルクラウン」がこの地で開催され、毎年11月から12月にかけて、この季節特有の荒波ともに世界中からトップクラスのサーファーがこの村をめざす。

この村の人口の大半はサーファーで、その住人たちのほとんどが、サーフィンに取り憑かれた人たちだ。もちろん、サーフィンを中心に村の季節はめぐる。

そして至高体験を共有することで村のコミュニティがなりたっている、というのだ。

ぼくは、そんなハワイの田舎に住む(いまとなっては住んでいた)、吉福伸逸という精神世界の達人を訪ね、至高体験とはなにかについて、あれこれと訊きまくった。


2013年9月28日土曜日

「解雇特区」の次は「放射線量無制限特区」をつくるって言いだすぞ

会社は従業員を自由に好き勝手に解雇でき、労働時間の制限もなく、残業代も払わず、有期契約で5年超働けば無期限契約に転換できる権利をなくすなど、労働者をまるで奴隷のようにこきつかえる、というブラック企業が泣いてよろこぶような「特区」の新設を政府が検討している(でもこれはいくらなんでもムチャだと厚労大臣が難色を示すが……)。

この「解雇特区」、政府の「国家戦略特区」構想の一環だけど、よくもまあこれほどおぞましいことを考えられるものだと驚いてしまうが、実に安倍政権の本心が透けて見える。

また、この「解雇特区」と同じような「チャレンジ特区」を大阪府と大阪市は政府に提案しているが、橋下徹大阪市長率いる日本維新の会がどういう政党であるのかもよくわかる。

で、安倍首相はこの調子でいくと、そのうちきっと「放射線量無制限特区」なるものを構想するにちがいない、とふと想ったのだ。

「1ミリとか、20ミリとか、100ミリとか、そんなみみっちい制限は致しません。私の政府は、放射線を完全無制限に放出できる特区を世界に先駆けて創設いたします」

なんて、世界に向かって演説するんだから。

いや、いくらなんでも、それはないんじゃないの、と考える人はあまい。

だって、「汚染水完全ブロック」とか、「日本の原発は世界に貢献している」とか、世界に向かって真顔で演説してしまった人だよ。

常人の域を超えちゃってるんだもん、この人ならこんなこと言っても驚かないよ。

 

ぼくの座右の書はこれです。すべての人間の苦難、災禍の根源をたどると「境界」にゆきつくのですから







無境界

ケン・ウィルバー

吉福伸逸訳、平河出版社、1986
 
 




ぼくは、この人生で、困ったときは、とりあえず本屋や図書館に出向き、アマゾンを開く。やはり、本に救いや助けを求めてのことだ。

本をあまり読まない人もいるけど、それはそれで本人の勝手というものだが、本を読まないで、この渡世をサバイバルできるということに感心してしまう。

本は人生に溺れた時の浮輪のようなもので、ぼくの場合はこれまで、もう何千という浮輪が必要だった。

その浮輪のなかでもっとも頼りになったのが、何といっても今回、第一番目に挙げた『無境界』だ。

ぼくはカバーをとって読む癖があるのだが、そのむきだしの白い表紙は手あかにまみれ、かなり汚れている。ぼくのは9刷で1993年発行となっているから、おおよそ20年ほど、この本を持ち続け、そのあいだに10回は読んでいるはずだ。これほど、なんども読み返したのは本書だけである。

この本を本棚から引っ張り出すのは、人生に困ったとき。でも、だいたい年中困っているから、とくに困っているときかな。ということは、いま寝床にあるってことは、そういう時期っていうわけだろう。

しかし、何回読んでも新しい発見があって、目覚めさせてくれる。噛めば噛むほど味があるというか、再読するたびに目の前が開けるというか、自由と勇気を与えてくれるのだ。

まあ、それは自己成長のあかしであり、あるいは驚くほどぼくの成長が遅々としているということでもある。

 
なんといっても副題が「自己成長のセラピー論」だもの。

座右の書といえば、まちがいなくこの本を選択するだろう。ケン・ウィルバーの本はほぼ全部読んでいるが、これがいちばん好きだ。さてさて、ぼくの渡世、これから何回、この本を引っ張り出すことやら……。


すべての人間の苦難、災禍の根源をたどると「境界」にゆきつく。人間は自己の皮膚を境界として「自」と「他」に分け、ありとあらゆるものに名をつけるが、これは境界をつくることを意味する。

境界が戦線となるとケン・ウィルバーが述べているがごとく、ほんらい誰のものでもない地域に境界を設け、そこに国というものをつくり、その国境をめぐって戦争が起こる。

個人の苦しみ、社会の歪みはすべて境界に収斂される。

さも、この世は境界だらけに見えるのだけど、聖者や賢者、覚者が、みな一様に語るところ、この世は「一なるもの」と口をそろえる。

そう、無境界である、と。


森羅万象が無境界であることを知ること。社会が、自分と他人が、そして自分そのものも。そのことを感得することこそが、ただ唯一の「救い」なのである。





2013年9月27日金曜日

「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます」って、酔っ払いのオヤジギャグじゃなかった!

50代のいい歳をした男が仕立てのいいスーツを着込み、世界の報道陣やテレビカメラを前に、自信たっぷりにこう言い放った。

「日本は、原発の安全技術で、これからも世界に貢献していきます。放棄することはありません」

これ、その辺の呑み屋で、酔っぱらったオッサンのギャグなら、まあ苦笑いで済ませる。でも、この男、一国の代表。そう一応、日本国首相なのだからシャレにならない。

しかし、それにしても、アメリカ・ニューヨーク証券取引所まで出向いて、こんな演説ができるのはある種の才能かもね。こんなことをシラフで、しかもマガオで言える日本人って、誰かほかにいる? 

もし日本の原発に言及するなら、「日本は、原発の未曾有の巨大事故を起こし、世界に大変なご迷惑とご心配をお掛けして申し訳ありません。今後は一刻も早い事故収束に向けて全力で取り組んで参ります」とでも話すのが、まずは人としての礼儀ってやつではないかな。

で、このギャグじゃなかった演説はつづきがある。

「福島の事故を乗り越えて、世界最高水準の安全性で、世界に貢献していく責務があると考えます」

ゴラッ、大風呂敷ひろげるのも大概にしとけ。その世界最高水準で汚染水を1リットルでも完全にブロックしてから言えよ。

さらにまだこの文脈でつづきがある。

「その福島の海では、未来の発電技術が開花しようとしています。「浮体式」の洋上風力発電技術です」

おいおい「未来の発電技術」より、いまこの現在の危機をなんとかするのが先だろ。その福島の海の魚から、放射性物質が完全に検出されなくなってから言えよ。それが人の世の義理であり、理路というもんだろ。

また、この話の前段にはこんなことも述べておるのだ。

「高い効率を誇る日本のLED照明。白熱電球と比べ、電力消費は5分の1以下です。ある試算によれば、65億個にのぼる世界の白熱電球需要を、すべて日本のLED電球に置き換えれば、最新の原発200基分以上の省エネとなります」

そうですか。それなら、まずは日本中のすべての白熱球を取っ払ってLEDに換えればいいじゃないか。そうすれば、日本のほとんどの原発は再稼働する必要がなくなるのでは。

それにLEDでこれだけ省エネが世界中で進むなら、巨費がかさむ原発発電プラントなんて完全に時代遅れで、どこの国も採用しないはずだ。もう外国に首相が原発を売る御用聞きに回らなくてもよくなるし。

以上、この9月25日の「ニューヨーク証券取引所 安倍内閣総理大臣スピーチ」は「首相官邸」のHPに全文掲載されている。

おっと、ご飯食べながら読むとだめだよ。噴飯ものだから……。

このスピーチって、誰が書いたのかな。こんな内容でスピーチ文を依頼されたスピーチライターがいたら、自己の良心との葛藤で発狂するんじゃないか。おなじ売文業として同情するよ。その前に断われよって。それもそうだ。チャンチャン。


 

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秋場龍一的書評http://honntama.blogspot.jp/