2013年8月29日木曜日

ピークエクスペリエンス・ゾーン・フローって、どんな体験なんだろう?


たまには自分のブログで、自分の書いたものを宣伝してもいいでしょう。
 
で、このたび、『スポーツの至高体験 (ピークエクスペリエンス・ゾーン・フロー)』[Kindle]を上梓しました。
 
はい、はじめての電子書籍です。本を「紙版」「電子版」と使い分けるのも、時代を感じますね。
 
スポーツ中に驚くべき体験に遭遇することがあります。
 
日常のリアリティとはまったくちがう、もうひとつのリアリティに一瞬にして没入するのです。これを本書では「非日常的リアリティ」と名づけました。
 
この本は著者である僕自身が体験したものをベースに、膨大な文献、それにものすごく興味深い体験をした五輪メダリスト、日本屈指の精神世界の達人などをインタビューして構成したものです。
 
僕たちがよく知っているあのサッカー選手やプロ野球選手はもちろん、あらゆるスポーツプレイヤーが「あの体験」をしていたのです。
 
みんな、あまりおおっぴらに言いませんが……。
 
いや、プロではなくアマチュアも、現にこの僕でさえ、あの体験をするのです。スポーツプレイヤーだけではなく、ミュージシャンやアーティストも、そしてそうでない人も体験します。
 
誰だって体験する可能性があり、それはいつ体験するかわからないのです。
 
それはエクスタシー(ものすごい歓喜、恍惚感)、さらにこの世のありとあらゆるものは「ひとつ」だという感得です。境界なんて幻想なんです。
 
そう「感得」したのです。
 
ある辞書で「感得」を引くと、(1)奥深い道徳や真理などを感じ悟ること。(2)信心が神仏に通じて、宿願がかなえられること。(3)思いがけなく手に入れること、とありました。このなかで、(1)と(3)が僕の体験に当てはまります。
 
それは「理解」ではなく、そういうものである、ということが瞬間的に「本能」に組み込まれるというような感じ方なのです。
 
すべては「一」である、ということを……。
 
こんなことを述べる僕は、清濁、聖俗併せ持つ市井の凡人です。
 
聖者とか悟った人、あるいは自我肥大した人、オカルトな人ではなく、僕のような凡人が書いたことに、この本の意義があるのではと思います。
 
この体験は危機に瀕する人類の未来に希望を灯すものです。いや、おおげさではなく。
 
 
 
 

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