2012年9月21日金曜日

原発推進の専門家、原子力学会員「原発は安心」たった23%

日本原子力学会が「原発の利用について安心か不安か」について、学会員にアンケート調査したところ、驚くべき(というか、むしろ当然か……)答えが返ってきた。

「安心」と答えたのは、わずか23%にすぎなかったのだ。

原子力学会といえば、約7000人を数える原発推進の専門家集団である。その御用機関の80%が原発は危ないと考えている。

学会の野村茂雄会長は「事故を防げなかった自責の念で専門家は沈黙してきた。徹底した事故調査や福島での活動で信頼を取り戻したい」という。

あの野村さん、「自責の念で沈黙」じゃないでしょ。ほんとうに心から自分のあやまちを見つめて、自己の責任を問うなら沈黙なんてできないはずだよ。

あなたたちは、フクイチ事故以前から原発はとてつもなく危険であることを知りながら、嘘八百をならべて無理押しで推進に突っ走ってきたことは、もうみんなにバレバレだ。

「安全神話」のネタ元はあなたたちだ。

しかも、フクイチが危機に瀕し、さらに爆発にいたったとき、「爆発は起きない」「爆発弁を開いた」「爆発的事象」「メルトダウンではない」「事故深刻度はレベル7のチェルノブイリ級ではない」……などと発したよね。

原発が4基も爆発し、天文学的な量の放射性物質が環境にばらまかれて、一刻も早い住民の避難が重要だった。ほんらい、心ある専門家、学究者なら、政府の「ただちに危険ではない」という偽りの発言を糺して、住民の安全をはかることを真っ先におこなったはずだ。

なのに、あなたたちは人びとの健康や生命の安全より、おのれの保身に走った。

そんなあなたたちに、「なんだ、こいつらは人の命より、てめえの金かい、身分かい」と、それまで「安全神話」にだまされていた人も、あなたたちの心根を嫌というほど知ったのだ。

だからあなたたちは、一般市民から、薄汚い「御用学者」と罵倒される。それにしても、「御用学者」と呼ばれることに、もうすこしは恥じてもらいたいものだ。

あなたたちが好むレベル評価すると、日本原子力学会員は「人間最悪度レベル7」だ。まだ、人間と評価されることに感謝してもらいたい。

野村会長、ほんとうに信頼を回復したいのなら、原発のさまざまな危険性を正直に認めて、廃炉や核燃料・廃棄物の撤収・管理など、安全な「脱原発技術」を提供することである。

それが唯一、あなたたちの信頼が回復できることであり、真っ当な人間に復帰できることでもある。

ぼくも、いつまでも「御用学者」だと罵倒したくない。あなたたちが早急に、真っ当な人間に、回復・復帰できることをこころから願うものである。(参考資料「朝日新聞9月21日朝刊」)

 

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