2013年11月8日金曜日

えっ、先月22日、柏市南部クリーンセンターで爆発事故? 当市在住だが、きのうまで、まったく知らなかった……

きのう11月7日、10月22日に柏市南部クリーンセンター(清掃工場)で爆発事故が起こっていたことを「真実を探すブログ」(*)で知って、驚いてしまった。

毎日新聞やNHKなどで報道されたようだけど、ほんときのうまでまったく知らなかった。

南部クリーンセンター(南増尾)は我家からクルマで5分、歩いても20分くらいのところにある。工場の周囲は広い公園になっており、原発事故前は犬の散歩でよく利用していた。

事故後、線量を測ると0.5マイクロシーベルト以上のポイントがいくつもあって、子ども連れの人に「けっこう高いですよ」と線量計を見せた覚えがある。

で、この工場、放射性物質を貯めているんだよね。

【引用開始】

市は「爆発時、数人の職員は中央制御室にいて、爆発のあった場所は無人だった。外部への放射能の影響もない」としている。周辺住民には29日に回覧板で通知しており、1日には住民代表らに原因と対策について説明する。市は「早急に操業を再開したい」としている。(『毎日新聞』清掃工場:爆発で焼却停止 放射性物質飛散せず 千葉・柏 2013年11月01日 07時30分)

【引用終了】

おいおい、22日に爆発事故があって、それから7日後に回覧板で通知って、どれだけ遅いんだよ。しかも、回覧板かい! これなら江戸時代のほうが早いだろ。

さらに、この事故が毎日新聞のウェブで報道されたのは11月1日だ。

市は爆発で放射性物質を含んだ灰が飛び散ったが、外部には飛散していないという。

だが、たとえ外部へ漏出していなくても、この工場にはかなりの放射性物質が貯めこまれているわけで、ことの重大性を考えればすぐ住民に広報するべきだろう。

でも、これって、柏市だけの特異なケースではないよね。

福島を中心に東北・関東・北陸・信越・中部など放射能汚染された地域は、除染などで集めた土・埃、ガレキ、枯葉・雑草・剪定樹木などに含まれた放射性物質が貯蔵されている清掃工場や施設がいくつもある。

もしこれらの場所で、何らかの事故や事件、災害等が発生すると、大量の放射性物質が環境に放出する危険性があるわけだ。

除染といっても、放射能が消えるわけではなく、それを特定の場所に集めたにすぎない。

そして、その場所が、あらたな危険ゾーンとなるわけだ。

今回の柏市の例であきらかになったように、その安全管理や広報態勢は甘いというかずさんそのものだ。

一家に一台線量計持って、住民みずから常時監視しないと、知らないうちに大量被曝なんてことも十分に考えられる。

いやいや、ほんととんでもない時代になったもんだ……。

*「真実を探すブログ」http://saigaijyouhou.com/blog-entry-1139.html

 

2013年11月7日木曜日

「ぜひ逃げ出すことのないように。事故による被曝は地震国で原発立国を進めてきた日本の宿命です」山下俊一

2011年3月18日といえば、原発が爆発し、日本中が放射能の恐怖に慄いていた渦中だ。

その日、福島県立医大の大会議室で、ある講演会が開かれた。

集まったのは、被曝医療に携わる300人の職員。

テーマは、火急に選択が迫られた「安定ヨウ素剤の必要性」である。

講演者は山下俊一長崎大教授。

そして彼は、ヨウ素剤の摂取は必要でないと、その使用を否定する。

さらに、こう付け加えた。

「ぜひ逃げ出すことのないように。事故による被曝は地震国で原発立国を進めてきた日本の宿命です」

いったいいつ、日本は「原発立国」になり、ぼくたちはこんな「宿命」を背負わされたのだろうか。

この言葉に、山下俊一という人の全人格が表現されているのではないか。

そして、そんなパーソナリティを有した者が、この日以降、福島の人たちの被曝医療の中枢を担うことになる。

(参考資料・引用『朝日新聞』プロメテウスの罠、医師、前線へ20「ヨウ素剤信仰だ」2013年11月7日)

 

2013年11月6日水曜日

「原発重大事故に備え、被曝医療の拠点病院」って、再稼働するから被曝を覚悟しろ、ということかい

きのう5日の朝日新聞の巻頭を見て、ひっくり返った人も多かっただろう。

なんと、大見出しが「被曝医療に拠点病院」「政府方針 原発重大事故に備え」だよ。

つまりこれ、「再稼働」と「重大事故」と「被曝」を前提にしているわけだ。

ひっくり返るでしょ。ついでに、ハラワタも煮えくり返るでしょ。

これから原発を稼働させるので、重大事故が起こることがあり、起これば被曝するので、そのために被曝に対応できる医療体制整えておく、ということだ。

で、いったい、いつだれが、再稼働を了解したの?

いつだれが、重大事故を容認したの?

いつだれが、被曝することを承諾したの?

原発のために被曝して、全身に重篤な症状をかかえたり、がんになったり、死んだりしなくちゃならないの?

また、被曝することを避けて、長年住んでいた所から逃げなくてはならないの?

再稼働に、国民の圧倒的多数は反対している。原発は極めて危険なものだと考えている。

福島原発事故以前は、原発は絶対に安全です、と東電もその他の電力会社も、国も、自民党も、高らかに言い放っていたよね。

重大事故が起こる確率は、隕石が原発にぶつかる確率より低い、とか言ってなかったっけ。

仮に事故が起きても、四重五重の防御装置があるから、放射性物質が環境に放出することは絶対にない、なんてこともね。

チェルノブイリ事故では、ソ連(当時)の技術は未熟で、高度な技術力を誇る日本では起こらない、とさんざん聞かされたぜ。

福島事故以前は「絶対安全」と言わないと、地元住民や世論を納得させることができなかったからだ。

そう、だから「絶対安全」という「原発安全神話」が捏造されたのだ。この神話がないと原発は動かなかった。

ところが、史上空前の巨大事故が起こって、無残に「安全神話」が原発建屋もろとも崩壊すると、こんどは「放射能安全神話」だよ。

1ミリシーベルトどころか、20ミリ、いや御用学者のなかには100ミリだって大丈夫とまで言い出したよ。

そして、ここにきて、ついに「重大事故に備え、被曝医療の拠点病院」だ。

あのね、原発という、発電プラントのために、なんでこうまで「備える」必要があるの。

単に電気を作る装置だよ。

電気を安全に、無害に、安く作れる装置って、いくらでもあるんだよ。

で、なぜ、原発のために、重篤な病気になったり、逃げ出したり、莫大な費用を国民が払ったり、十万年以上管理したり、地球生物の絶滅まで危惧しなくちゃならないの?

原子力発電ほど愚かな装置ってあるのかな。愚の骨頂の典型だろ。

その愚を原子力ムラに引っ張られた政府が、国民を置き去りにして突っ走っているよ。

2013年11月5日火曜日

原発事故の出費は国民が支払い、料金値上げで国民からせしめた1千億は東電の懐へ、ってこと?

最近の新聞記事を見ると、原発事故の出費は国民が支払い、料金値上げで国民からせしめた1千億は東電の懐にいただきます、って読めるんだけど。

いったいぼくたちは、どれだけ政府と東電に愚弄されつづけるんだろう……。

2013年11月4日月曜日

なぜ東電は1千億もの利益が出るのか? なぜ原発はまた必ず爆発するのか? 本書を読むとその訳が理解できる。

『原発ホワイトアウト』(若杉冽、講談社)

本書がすごく売れている。

それは表紙帯の衝撃的なネーム(惹句)にある。

「現役キャリア官僚のリアル告発ノベル‼」

「原発はまた、必ず爆発する!」

まさに、キャッチーそのものだ。

著者は現役の、しかも経産省官僚では、と憶測される。

経産省といえば、原発を推進する政治経済部門の中枢である。

そう、原発利権の甘い蜜を舐めまくり、おざなりの安全対策と検査で未曾有の巨大事故を招き、巷間では原子力ムラ、原子力マフィアと呼ばれる、その本丸だ。

原発事故渦中においては、対策現場から真っ先に逃げたとされるのが経産省職員である(船橋洋一著『カウントダウン・メルトダウン』に、その「事実」が明記されている)。

そんな経産省とおぼしき現役官僚が、実際にこれまで起きた「事実」をベースに、自民党政権に交代後の再稼働へ向けた、電力会社幹部や経産省官僚のウラの動きを実にリアルに描写している。

たとえば「ネット工作員」の実態の暴露も。

本書が売れているのは、単にそのキャッチコピーの衝撃性だけでなく、「現場」を知らない者にはけっして語れない、その中身の衝撃性にある。

そう、迫真に満ちた数々の生々しい事例の暴露だ。

そして、本書発刊以降に起きた事実、たとえば驚天動地の「東電1千億利益」も、本書を読むことによって、それがどうやればそうなるのか見当がつくのである。

さらに「原発はまた、必ず爆発する!」という超驚天動地も、それがフィクションではなく、ノンフィクションとして読むことができる、からにちがいない。

日本の原発は、福島原発事故を教訓にしたから世界一安全だ、と世界に向けてぬかす輩がいる。

そいつが世界一のホラ吹き野郎であることも、本書が教えてくれるだろう。

「……不満を持つ官僚や記者の圧倒的多数は、鬱屈したエネルギーをひたすら蓄積している隠れキリシタンのようなものだ。息をひそめ、それぞれの官庁で、我慢しながら働いている」

そうであるなら、我慢などしないで、どんどん告発してもらいたい。

第二、第三の、いや第百、第千の「若杉冽」の輩出を期待する。

それが日本を、世界を、いや未来の人類をも救うことになるのだから。

視界不良のホワイトアウトに、ともに光を灯そう……。

 

2013年11月3日日曜日

その名はロドリゲス。全米で売れず、突然南アで爆発的ヒットしたシンガー。自ら衝撃的な死を選んだとされたのだが……。観る者のハートを心地よく洗ってくれる最高のドキュメンタリーだ



シュガーマン 奇跡に愛された男
DVD、ブルーレイ



出演ロドリゲス、監督マリク・ベンジェルール


1960年末、アメリカ・デトロイト。

紫煙にくすぶる酒場。

その隅から聴こえてきた男の歌声と歌詞は、人のこころをとらえ、たましいをゆさぶった。

それは“天才”とも称された。

そんな男のうわさを聴きつけた音楽プロデューサーが場末の酒場を訪れた。

そして、そのうわさがガセでなかったことを知る。

ただちにレコーディング契約され、全米で2枚、この男のアルバムが発売された。

男の名はロドリゲス。

世間では無名だったが、音楽のプロのあいだではボブ・ディランと比肩されたほど、高い音楽性を誇った。

だが、リリースされたものの、これが売れない。

プロデューサーは売れると確信したのだが、なぜかアメリカ人はまったく、この男の音楽に聴く耳を持たなかった。

そして男は70年代に、とつぜん姿を消す。

しかし、それから数年たった南アフリカで、ロドリゲスの音楽がこの地を席巻する。

その圧倒的人気は、プレスリー、ストーンズ、ビートルズでさえ凌駕するものであった。

しかも、歌っている本人が知らないまま。

90年代になると男は、南アで悲劇的な伝説の人物として語られるようになる。

「ステージで頭を打ち抜いて死んだ」とか「ステージで焼身自殺した」、あるいは「獄中でヤク中で亡くなった」とか。

だけど……。

これ以上は書かないほうがいい。あとは観てのお楽しみだ。

あるシンガーをめぐるドキュメンタリー。

ひとつの映画作品として、あと味のいい爽快感に包まれる秀作だ。

全米で、映画ではヒットした。また世界の多くの映画祭で受賞している。

2013年11月2日土曜日

どうやら、原発って、人間のたましいを験すリトマス紙かもしれない、ね……。

ぼくは原発を推進するとか、賛成するとか、無関心であるとか、あるいは原発関連で利益を得る、ということが理解できない。

この世の問題、とくに政治的な問題に「絶対」はなく、「相対」として扱わなければならないことがほとんどだと思っている。

だけど、原発に関しては「絶対」に反対である。

反対しかあり得ないと考える。

その理由は、地球のほとんどの生物を絶滅させるポテンシャルを秘めているからである。その現実性はスリーマイルで、チェルノブイリで、フクシマで、嫌というほど覚えたはずだ。

たとえ原発が事故を起こさなくても、それが稼働することによって生み出される放射性廃棄物を10万年以上にわたって安全に管理しつづけなければならない。

後世にそんなとんでもなく危険なものを遺していいわけがないだろう。

ぼくたちが、たった40年50年しか使わなかった発電プラントのために、その後、10万年以上もまったくなんの関係もない人たちに脅威を与えつづけるのだ。

ぼくは、そんな事実に耐えられない。そんなものを自分が生きていた時代に存在させたことに、たとえその存在に反対を唱えたとしても罪の意識をおぼえる。

そして、こんなものを遺して死んでいくことに畏れがある。

ここのとこ、原発に推進、賛成、無関心、それで利益を得る人というのは、どう思っているのだろうか。

畏れって、ない?

もしかして、自分が死んだあとのことだから関係ないとでも考えているのだろうか。

でも、たとえば、わが子や孫に、そんなものを「積極的に遺した自分」と、どう折り合いをつけるのだろうか。

いま、オギャアと日本に産まれた、あなたの子どもや孫は、ひとりあたり1千万近い借金、それに「死の放射能汚染」と「死の廃棄物」という遺産を、生まれながらに背負わされている。

この「事実」に、あなたは堪えられるのか。

そんな人にわが子、わが孫がかわいいなどと言ってもらいたくない。子どもを愛している、また国を愛している、と思ってもらいたくない。

ほんとにかわいければ、ほんとに愛していれば、そんなものを遺して死んでいくことができるはずがない。

どうやら、原発って、人間のたましいを験すリトマス紙かもしれない、ね……。

原発に関する諸事は、現生の政治の問題だけに収束するのではなく、それは現生を越えた、はるか後世に及ぶ人類生存の問題なのだ。

だから、山本太郎さんが、原発にまつわる手紙をどんな人に渡そうとも、それは「政治的」には成り得ない。

その山本さんの行為は、現生の政治をはるかに超えた「人類普遍」のものだから。