2012年11月21日水曜日

自民党選挙公約「3年以内に全原発再稼働」って、正気の沙汰ですか?

けさの朝日新聞に、きょう21日に発表するという「自民選挙公約案(要旨)」が載っている。そのなかの「エネルギー」という項目にこんな記載があった。

「原発再稼働は順次判断、全原発で3年以内の結論を目指す」

自民党総裁の安部晋三は超積極的な原発推進派であり、この公約の文言は「3年以内に全原発を再稼働する」と読んでいいだろう。

また、自民党は今回の選挙公約の柱に「国土強靭化推進」を謳っている。

ぼくたちは福島の原発事故によって、原発というのは放射性物質を広範囲に撒き散らすことを知った。そう、原発は「死の灰散布装置」である、ということをね。

たった数時間電源をうしない、ほんの数時間冷却ができないと、たちまち爆発したり、メルトダウンすることも知った。原発が稼働するということは、原発が爆発待機状態になる、ということをね。

そして、原発が爆発すれば、広範囲が死の灰によって汚染され、地域は壊滅する、ということも知った。

そんな原発推進の自民党の選挙公約は、「国土強靭化推進」ではなく「国土壊滅化推進」ではないだろうか。

1995年の阪神淡路大震災、そして2011年の東日本大震災と、わずか16年のあいだに2度も大地震が起こったこの日本列島である。

この列島は地震によって幾度も大きな災禍に見舞われた。いまこの瞬間、大地震が起こる可能性があるのだ。

そして原発は、その大地震の災禍を際限なく大きくひろげてしまうものだ。災禍の火に油を注ぐのが原発である。

東日本大震災の復興が遅れているというが、その要因が原発事故であることはまちがいない。懸案の瓦礫処理も、原発事故がなければ迅速に処理できただろう。

そんな原発の推進を選挙公約にたかだかと掲げる政党が存在することが、ぼくにはふしぎでならない。

そうまでして原発を再稼働させ、得るものって、いったいなんですか?

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